2015年4月 医師・薬剤師の先生方へ 中外製薬株式会社 安全管理責任者 ゼルボラフ錠® 240mg 第1回 市販直後調査における 副作用収集状況のご報告 −BRAF 遺伝子変異を有する根治切除不能な悪性黒色腫− 市販直後調査実施期間 2015年2月26日 ∼ 2015年8月25日 本報告の対象期間 2015年2月26日 ∼ 2015年3月25日 謹啓 先生方におかれましては、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご厚誼 にあずかり、厚く御礼申し上げます。 さて、弊社は、2014年12月26日に「BRAF 遺伝子変異を有する根治切除不能な悪性黒色腫」を適 応として「ゼルボラフ錠®240mg」(一般名:ベムラフェニブ、以下本剤)の承認を取得し、2月26日 の販売開始日より、医薬品リスク管理計画に基づき市販直後調査(以下本調査)を実施しております。 本調査は、本剤使用前の製品概要および安全性を中心とした適正使用情報の提供と市販直後の重篤 な副作用等を迅速かつ網羅的に把握し、発売後早期に必要な安全対策を講じることにより副作用等に よる健康被害を最小限にすることを目的に実施しております。 このたび、発売から1カ月後の副作用収集状況につきまして、ご報告いたしますので、ご一読いただ き、日常診療にお役立て下さいますようお願い申し上げます。 なお、本剤との関連が疑われる副作用等がみられた場合には、速やかに弊社医薬情報担当者(MR) までご連絡いただきますよう、お願い申し上げます。 謹白 ●副作用の収集状況 当該調査期間中の副作用報告は0件でした。 全副作用※ 0例0件 投与患者数 18例 当該調査期間中に本剤の投与を予定している症例数 ※副作用とは、医師または企業により本剤との因果関係が否定できないと判断された事象を示しています。 本資料の概要については、弊社ウェブサイトにてもご覧いただけます。 ※一か月ごとに更新予定 http://chugai-pharm.jp 【アクセス方法】 「医療従事者向け」「あなたは医療従事者ですか?」(「はい」をクリック)→「製品・安全性」 →「製品情報」→「(製品名から探す)ゼルボラフ錠240mg」→「再審査・市販後調査等の結果」 1 ゼルボラフ®をご使用いただく際は、以下の事項をご確認の上、適正に投与してください。 なお、本剤の使用にあたっては、最新の添付文書及び適正使用ガイドを併せてご参照ください。 【警告】 本剤は、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもと で、本剤の使用が適切と判断される症例についてのみ投与すること。また、治療開始に先立ち、患者又は その家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与すること。 【効能・効果】【用法・用量】(抜粋) ● BRAF 遺伝子変異を有する根治切除不能な悪性黒色腫 用法・用量 通常、成人にはベムラフェニブとして1回 960mg を1日2回経口投与する。 <効能・効果に関連する使用上の注意>(抜粋) 1. 十分な経験を有する病理医又は検査施設における検査により、BRAF 遺伝子変異が確認された患者に 投与すること。検査にあたっては、承認された体外診断薬を用いること。 2. 【臨床成績】の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で適応患者の選択を 行うこと。 3. 本剤の術後補助化学療法における有効性及び安全性は確立していない。 【使用上の注意】(抜粋) 1. 慎重投与(次の患者には慎重に投与すること) (1) 重度の肝機能障害のある患者[安全性は確立していない。] (2) QT間隔延長のおそれ又はその既往歴のある患者[QT間隔延長が起こるおそれがある。](添付文書 「重要な基本的注意」「重大な副作用」の項参照)。 2. 重要な基本的注意 (1) 有棘細胞癌があらわれることがあるので、定期的に皮膚の状態を確認すること。また、皮膚の異常が 認められた場合には、速やかに医療機関を受診するよう患者を指導すること(添付文書「重大な副作 用」の項参照)。 (2) 皮膚以外の部位に扁平上皮癌があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場 合には、適切な処置を行うこと(添付文書「重大な副作用」の項参照)。 (3) QT間隔延長があらわれることがあるので、本剤の投与開始前には心電図検査及び電解質測定を行う こと。投与開始前にQTcのベースライン値が500msを超える場合又は補正できない電解質異常が認 められる場合には投与を避けること。本剤投与期間中は定期的に心電図検査及び電解質測定を行い、 異常が認められた場合には、減量、休薬又は投与を中止し、適切な処置を行うこと(添付文書「用 法・用量に関連する使用上の注意」、「重大な副作用」の項参照)。 (4) 肝不全、肝機能障害、黄疸等の肝障害又はALT(GPT)、AST(GOT)、ビリルビンの上昇等があ らわれることがあるので、患者の状態に応じて定期的に肝機能検査を行うこと(添付文書「用法・用 量に関連する使用上の注意」、「重大な副作用」の項参照)。 (5) 光線過敏症があらわれることがあるので、外出時には帽子や衣類等による遮光や日焼け止め効果の高 いサンスクリーンの使用により、日光やUV光線の照射を避けるよう患者を指導すること。 (6) ブドウ膜炎等の重篤な眼障害が報告されているので、定期的に眼の異常の有無を確認すること。ま た、眼の異常が認められた場合には、速やかに医療機関を受診するよう患者を指導すること。 2015年2月改訂 (第3版) 2
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