昨日の振り返り

1日目(5月31日)の振り返り
みなさん、
それぞれの気づきを、
書きとめて、
地域へ
江副さんスライドから
がん対策基本法
(平成18年法律第98号、平成19年4月施行)
がん対策を総合的かつ計画的に推進
第一節:がん予防及び早期発見の推進
国
が
ん
対
策
推
進
協
議
会
○ がん予防の推進
○ がん検診の質の向上等
厚生労働大臣
がん対策推進基本計画案の作成
意見
がん対策推進基本計画
(少なくとも5年ごとに検討を加える)
閣議決定・国会報告
連携
地方公共団体
都道府県
都道府県がん対策推進計画
がん医療の提供の状況等を
踏まえ策定
基
本
的
施
策
第二節:がん医療の均てん化の促進等
○ 専門的な知識及び技能を有する医師、
その他の医療従事者の育成
○ 医療機関の整備等
○ がん患者の療養生活の質の維持向上
○ がん医療に関する情報の収集提供体制の
整備等
第三節:研究の推進等
○ がんに関する研究の促進
○ 研究成果の活用
○ 医薬品及び医療機器の早期承認に
資する治験の促進
○ 臨床研究に係る環境整備
国
民
がん対策推進基本計画
江副さんスライドから
(平成24年6月)
重点的に取り組むべき課題
(1)放射線療法、化学療法、手術
療法の更なる充実とこれらを
専門的に行う医療従事者の育成
(2) がんと診断された時からの
緩和ケアの推進
(3)がん登録の推進
新(4)働く世代や
小児へのがん対
策の充実
全体目標【平成19年度からの10年目標】
(1) がんによる死亡者の減少
(75歳未満の年齢調整死亡率の20%減少)
(2) すべてのがん患者とその家族の苦痛
の軽減と療養生活の質の維持向上
新(3) がんになっても安心
して暮らせる社会の構築
分野別施策及びその成果や達成度を計るための個別目標
1.がん医療
①放射線療法、化学療法、手術療法のさらなる充実とチーム医療の推進
②がん医療に携わる専門的な医療従事者の育成
③がんと診断された時からの緩和ケアの推進
④地域の医療・介護サービス提供体制の構築
新 ⑤医薬品・医療機器の早期開発・承認等に向けた取組
⑥その他(希少がん、病理診断、リハビリテーション)
2.がんに関する相談支援と情報提供
患者とその家族の悩みや不安を汲み上げ、患者とその家族にとって
より活用しやすい相談支援体制を実現する。
5.がんの早期発見
がん検診の受診率を5年以内に50%(胃、肺、大腸は当面40%)を達成
する。
6.がん研究
がん対策に資する研究をより一層推進する。2年以内に、関係省庁が
連携して、がん研究の今後の方向性と、各分野の具体的な研究事項等
を明示する新たな総合的がん研究戦略を策定する。
新 7.小児がん
5年以内に、小児がん拠点病院を整備し、小児がんの中核的な機関の
整備を開始する。
3.がん登録
法的位置づけの検討も含め、効率的な予後調査体制の構築や院内
がん登録を実施する医療機関数の増加を通じて、がん登録の精度を向
上させる。
新 8.がんの教育・普及啓発
子どもに対するがん教育のあり方を検討し、健康教育の中でがん教育
を推進する。
4.がんの予防
平成34年度までに、成人喫煙率を12%、未成年の喫煙率を0%、受動
喫煙については、行政機関及び医療機関は0%、家庭は3%、飲食店は
15%、職場は平成32年までに受動喫煙の無い職場を実現する。
新 9.がん患者の就労を含めた社会的な問題
就労に関するニーズや課題を明らかにした上で、職場における理解の
促進、相談支援体制の充実を通じて、がんになっても安心して働き暮ら
せる社会の構築を目指す。
がん対策推進基本計画中間評価(案)の概要
江副さんスライドから
全体目標【平成19年度からの10年目標】
(1) がんによる死亡者の減少
(75歳未満の年齢調整死亡率の20%減少)
• 年齢調整死亡率の推移:92.4(2005
年)→80.1(2013年)
減少傾向ながら、全体目標の達成が
難しいという統計予測も出ている。
• 喫煙率減少、がん検診受診率向上を
はじめとしたがん対策のより一層の推
進が必要。
(2) すべてのがん患者とその家族の苦痛
の軽減と療養生活の質の維持向上
• 身体的苦痛や精神心理的苦痛
の緩和が十分に行われていな
いがん患者が3~4割ほどいる。
• 引き続き、緩和ケア等の提供体
制の検証と整備が必要。
(3) がんになっても安心し
て暮らせる社会の構築
• 家族に負担をかけてい
ると感じていたり、職場
関係者等に気を使われ
ていると感じるがん患者
が3割ほどいる。
• がんの教育・普及啓発、
がん患者への社会的苦
痛の緩和等の取組をよ
り一層推進することが
重要。
①振り返り例
•
•
•
•
国の中間評価を読み解けた?
国の法律の改善余地は?
国の計画の改善余地は?
○○○○○○○○○○?
東さんスライドから
東さんスライドから
患者視点の調査(全体指標、患者体験調査項目)
がん政策サミット
がん医療が進歩
していると感じる
からだの痛みが
ある
こころの痛みが
ある
自分らしい生活
を送れている
生活に見通しが
持てている
自分に合った治
療や支援を受け
ている
自分のことが尊
重されている
治療や支援がと
ぎれて困ったこと
がある
治療や支援に
納得している
正確な情報が
提供されている
患者のつらさに配
慮した情報提供
がされている
生き方を選べる情
報提供がされてい
る
必要な相談の場
が提供されている
経済的理由で治
療を中断・変更し
たことがある
家族の生活の質
も保たれている
家族に看護や介
護の負担を掛け
ている
家族に過度な負
担なくサービスを
受けられている
社会の一員として
認められていると
感じる
自分の病気と向
き合えている
8
東さんスライドから
②振り返り例
• 国の評価指標の考え方、ポイント、体系を理
解できた?
• 指標計測結果を評価(解釈)するポイントをつ
かめた?
• あなたの地域では、客観指標(がん登録、機
能調査等)、主観指標(患者調査、医療提供
者調査等)など、評価指標体系を作るメドは
立っている?
• ○○○○○○○○○○?
国吉さん、増田さん、井岡さんスライドから
3.中間評価方法の基本方針の決定(がん政策部会による)
(1)あるべき姿を目指して,アウトカム志向で評価を行うことを目指す
• 第2次がん計画終了時(2018年3月)の,がん患者と県民のためのあるべきがん医療
を想定して評価を行う
•
ロジックモデルを用いて,第2次がん計画,第2期がん基本計画(国)と沖縄県がん計
画(協議会案)を因数分解してから,評価を行う
• アウトカム指標を中心に評価を行い,インパクト評価の視点も入れる
(2)持続可能なデータの収集を目指す
• 既存データの収集だけではなく,評価に必要な指標の開発を行う
• 患者の視点を重視した患者・家族・遺族調査からのデータを活用する
(3)多様なステークホルダーの協議による評価を目指す
•
中間評価作成の過程で,行政・医療関係者だけではなく,がん患者・家族・遺族・一般
市民も評価に参加する
(4)県民のために分かりやすい結果の公開を目指す
•
がん患者関係者・住民が読み手であることを意識して,報告書・概要版の作成やホー
ムページでの公開を行う
(5)第3次がん計画の策定に役立つことを目指す
• 中間評価報告書だけではなく,第3次がん計画の策定のための提言書を作成する
2015/5/31
がん政策サミット2015春
11
国吉さん、増田さん、井岡さんスライドから
マップ(中間評価案<緩和ケア>)〔アウトカム部分〕
①アウトカムと指標
の整理・選定
2015/5/31
がん政策サミット2015春
12
国吉さん、増田さん、井岡さんスライドから
まとめに代えて
1.都道府県の行う中間評価に,ど
れだけがん患者関係者・医療者・
専門家が関われるかどうかは,と
ても大切なことと思います
• そのために,
2.関与できる場合,中間評価の基
本方針を協議することが大事で
あると思います
• 私たちは,以下を目指しています
(1)地元の都道府県の状況を把握
する
(1)あるべき姿を目指して,アウトカ
ム志向で評価を行うこと
(2)持続可能なデータの収集
(2)担当者と連絡を取って,直接状
況を聞く
(3)多様なステークホルダーの協議
による評価
(3)関われるかどうかを,担当者か
ら聞いて,その道を探る
ことから,始めてはいかがでしょうか
(4)県民のために分かりやすい結果
の公開
2015/5/31
(5)第3次がん計画の策定に役立つ
こと
がん政策サミット2015春
13
③振り返り例
• あなたの地域では、中間評価指標体系を作
成する“体制”や基本方針ができている?あ
なたは参加する?
• 地域では、評価指標体系の作成が、どこまで
進んでいる?
• 地域の「施策・指標マップ」は、具体的にどう
なる?試作して提出してみない?
• ○○○○○○○○○○?
石川さん 人口3パタン石川さんスライドから
石川さん 地域間の医療の質
石川さんスライドから
地域医療計画におけるデータの提供
がん政策サミット
出典:厚生労働省 地域医療計画策定ガイドライン
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000081306.pdf
17
二次医療圏別データベースを読む
がん政策サミット
・自分の県の2次医療圏別概況を把握する
出典:日医総研ワーキングペーパー「地域の医療提供体制の現状と将来
-都道府県別・二次医療圏別データ集-(2014年度)
http://www.jmari.med.or.jp/research/working/wr_553.html
18
④振り返り例
• あなたの地域の地域医療計画/地域医療構
想の策定に関わる患者・住民委員はだれ?
• あなたの地域のどこが、大都市型/地方都
市型/過疎地域型?
• 県単位でなく、医療圏単位で、地域間の医療
の質を評価できるようになっている?
• ○○○○○○○○○○?
ワーク用スライドから
評価体系と因果関係の確認
何をもって達
成されたとす
るのか
施策アウトプット
指
中間アウトカムを
達成するには、だ
れが何をしなけれ
ばならないか(施
策の選択)
だれが何をして、何
を達成したいか
がん政策サミット
何をもって達
成されたとす
るのか
標
中間アウトカム
分野アウトカムを
達成するのに必
要な「状態」
アウトプット目標が達
成されることによって、
達成されると想定さ
れる「状態」
指 標
何をもって達
成されたとす
るのか
分野アウトカム
指 標
患者・現場・地域
がどうなってほし
いか「状態*」
中間アウトカムが達
成されることによって、
達成されると想定さ
れる「状態」
*状態 = 何がどうなっている
ワーク用スライドから
相談支援・情報提供 【国】
施策(アウトプット)
指標
○○は、より効果
的、効率てきな体
制構築する
拠点病院は相談支
援を強化、国はそ
の取り組みを支援
する
C1,
C1a,
C1c
国・地方公共団体
はピアサポートをさ
らに充実させるよう
努める
C4g,
C6b,
国立がん研究Cは
研修、情報提供、
相談支援の中核的
機能を担う
C2
分野アウトカム
指標(計測数値)
患者と家族の悩みが汲み上げられて
いる
*患者の不安や悩みが軽減されて
いる
[C4d]相談支援センター利用に安心・
満足・役立った (81.4%)
[全4]自分らしい生活が送れている
(78%)
[全5a]治療の見通しが見えている
(89%)
[全5b] 退院後の生活の見通しが見
えている (79%)
必要とする最新情報を正しく提供し、
きめ細やかな対応ができている
拠点病院は相談支
援Cと院内連携を
図り、精神心理的
苦痛への診療を提
供する
PMDAは副作用情
報の患者への情報
提供を行う
中間アウトカム
指標(計測数値)
がん政策サミット
[C5]必要な医療情報が十分得られ
た (87.4%)
[C6]治療選択に必要な情報が十分
得られた初発患者 (89.6%)
[C3b]拠点病院治療実績数が公表さ
れている稀少がんの数 (22)
活用しやすい相談支援体制が早期
に実現している
[全13]相談できる環境があると感じ
た (67.4%)
*は事務局追記部分
※ アウトカムは国の計画文の個別目標から該当する内容を入れ、指標と計測数値は「進捗管理指標一覧」から該当すると思われるものを事務局が入れています。
ワーク用スライドから
相談支援・情報提供 【
施策(アウトプット)
○○県
】
がん政策サミット
中間アウトカム
(指標)
指標
分野目標達成に
必要な「状態」 とし
て何が掲げられて
いますか?
中間アウトカム1
その 「状態」 を何
で測ろうとしていま
すか?
中間アウトカム2
指標
指標
中間アウトカム3
指標
分野アウトカム
(指標)
分野アウトカム1
指標
どういう 「状態」 が
分野目標になって
いますか?
その「状態」
を何で測ろ
うとしていま
すか?
⑤振り返り例
• 自分の地域の現況の「施策・指標マップ」を、
把握できた?
• 自分の地域の「施策・指標マップ」の改善を、
提案できる?
• 必要な指標の情報源(がん登録、機能調査、
患者調査、医療提供者調査…)の手当てはで
きている?
• ○○○○○○○○○○?
オリエンテーションスライドから
評価と改善とは?
がん政策サミット
●数値の分析
①アウトプット↑アウトカム↑
②アウトプット↑アウトカム↓
③アウトプット↓アウトカム↑
④アウトプット↓アウトカム↓
●考察⇒評価と改善へ
どの対策が効いたのか。
効果がない施策は何か。
施策の優先付けは。何
の施策が欠けているか。
拠点病院は相談支援を強
化、国はその取り組みを支
援する
*患者の不安や悩みが軽減され
ている
必要とする最新情報を正しく提供
し、きめ細やかな対応ができてい
る
〔C1a〕相談支援センターに
専従の相談員が配置
(85.1%)
国・地方公共団体はピアサ
ポートをさらに充実させるよ
う努める
●考察
中間アウトカムの向上
が分野アウトカムの向
上に寄与しているか
[C5]必要な医療情報が十分得ら
れた (87.4%)
活用しやすい相談支援体制が早
期に実現している
D
〔C4g〕ピアサポーター相談
支援を実施する拠点病院割
合(16.9%)
[全13]相談できる環境があると感
じた (67.4%)
高いのか、低いのか。
向上しているのか。地
域格差はあるのか
D
[全4]自分らしい生活が送れて
いる (78%)
高いのか、低いのか。
向上しているのか。地
域格差はあるのか
表の部分は前ページの抜粋
高いのか、低いのか。
向上しているのか。地
域格差はあるのか
*は事務局追記部分
※ アウトカムは国の計画文の個別目標から該当する内容を入れ、指標と計測数値は「進捗管理指標一覧」から該当すると思われるものを事務局が入れています。
25
オリエンテーションスライドから
ゲスト演者の主なテーマ範囲
がん政策サミット
2015
歴史鳥瞰
2025年
問題
PDCAサイクル
P
D
C A
P
D
C A ・・・・
評価の考え/施策・指標マップ
施策
指標
中間
指標
アウトカム
県の事例
最終
指標
アウトカム
①江副さん
②東さん
アウトカムから考える
患者・医療
現場・地域
へのメリット
指標/計測
③増田さん
④石川さん
⑤ワーク
⑥本田さん
需給ギャップ解消
⑦みなさん
各県への適用
26
オリエンテーションスライドから
がん政策サミット2015春
学び合い・共有
がん政策サミット
政策の向上
「施策・指標マップ」による
PDCAサイクル管理
<データ>
1日目
患者・医療現場・地域の意
見を集めて束ねる
<声>
2日目
国
法律
中間アウトカム
の向上
目標(アウト
カム)達成
国
国
都道府県
都道府県
計画
都道府県
(地域に戻って)
条例
計画
がん政策サミット2015春
~患者・医療現場・地域のために、法律と計画の改善に取り組もう~
がん政策サミット2015秋は、8月28日~30日の予定です
27
オリエンテーションスライドから(一部、改変)
われわれは、どこへ行くのか?
がん政策サミット
全体目標 (未達/不明)
1. がんによる死亡減少
2. がんによる苦痛の軽減、
QOLの向上
3. がんになっても安心し
て暮らせる社会の構築
がん対策は「第2次」の中間評価期、10カ年計画の終盤へ
「第3次計画」「改正基本法」と、次の数年を構想するとき
次回
がん対策“元年”
がん対策基本法制定
2006
2007
2008
がん対策“ルネサンス(再興)”
第2次終了
2009
2010
2011
がん対策基本法施行
がん対策推進基本計画
(第1次)
都道府県
がん対策推進計画
(第3次)
“量”の時代
2012
2013
2014
2015
2016
がん対策基本法改正
がん対策推進基本計画
(第2次)
都道府県
がん対策推進計画
(第2次)
“質”の時代
第3次開始
2017
2018
改正がん対策基本法
施行
基本計画
(第3次)
推進計画
(第3次)
“成果”の時代
28
⑥振り返り例
• 中間評価の計測の後の評価(解釈)と改善の
準備はどう進める?
• データ(評価指標)で、国と地域の法律と計画
をどう改善する?
• みんなの声によって、国と地域の法律と計画
をどう改善する?
• ○○○○○○○○○○?
今日も学び合いを続けましょう