会報8号を掲載いたしました

2015年
4月8日(水)
第8号
「フクシマのいまを学ぶ」…
原発事故4周年、3月12日横浜水道会館でカラッポの会主催<
「フクシマのいまを学ぶ…」お話と DVD 上映の集い>をひらきま
した。
DVD『被災地に来た若者たち』(土井敏邦監督)上映
映画では津波被害を受けた宮城県に「復興に役立ちたい」と全国
から集まった若者たちが、途方もない規模の被害を前にして「助け
に来た」という気負いが一瞬で壊される。それでも「ありがとう」
の一言が若者をとらえて現場から離さず「自分の存在する意味」を
手ごたえとして感じ取る…たくさんあるボランティア報道で見えなかった若者たちの内面が、カメラを通して静か
につたわる素晴らしい記録映画でした。参加した若い方から、友人たちにぜひ見せたいとの感想をいただきました。
NPO 法人「いのちの水」坪井代表から福島郡山報告
坪井代表は、国や行政が発表しているデータと、ご自身が車に検知器を積んで計測確認したデータをもとに、福
島の被曝状況をパワーポイントで示し「汚染を心配するおかあさんの直観は正しい」
「母の声は天の声」と説明。
「福
島は戦場」とおっしゃって「放射能と戦うお母さんたち」の支援を続けてきた理由をお話になりました(4年間お
母さんたちの求めに応えて、240万本をこえるミネラルペットボトル水を配り続けている)
。
しかし、文字通り「焼け石に水」
。4 年の活動を経て「福島の子どもたちは福島の大人が守る」と決意。
「郡山近
郊に10万人収容可能の保養ビレッジ建設計画」に着手。「子どもたちに、大人たちは見捨てなかったという歴史を
プレゼントしたい」
「わだ(東北訛りで「私」
)はサンタになる」…とサンタクロース姿に着替えてのお話しでした。
被災した子どもと家族、それに向き合う現地福島の人々のいま、その思いの丈を実感しました。私たちも、力を尽
くして「できることをやる『大人』となろう」と、あらためて決意を固めることができました。
※今では「いのちの水」ボランティアスタッフの方もいっしょにサンタ姿で活動していらっしゃいます。
子どもたちとツリークライミング体験はいかが?
3月20日「カラッポの会」は林野庁交付事業説明会に出席しました。
事務局は「子どもたちとツリークライミング自然体験活動」…これを交
付事業として申請する予定です(4月受付)
。この事業は「こぴすの森」
で、地元の方や森林所有者の理解で実現しようとしています。
すでに「カラッポの会」と「森林研究会こぴす」とで話し合いと準備
が進んでいます。交付金対象として指定されれば、講師を招いて本格ツ
リークライミングを軽負担で体験できます。カラッポのおうちに来た子
どもたちと家族が、森の大切さを思い切り体で感じ、自然の素晴らしさ
を学ぶことになるでしょう。カラッポのおうちは、すでに、ゴールデン
ウイークから年間10回程度を予定して、募集をはじめています。会員のみなさんも参加可能です。会員と福島な
どから「おうち」に来る子ども家族の森の出会いが実現するように、みなさん、応募してください!
※「こぴすの森」は荒川をはさんで「おうち」対岸、NPO法人「森林研究会こぴす」管理林です。
谷川俊太郎さん、相馬高校生With渡部先生がトーク
カラッポの会第1回総会においで頂いた、相馬高校放送局顧問
渡部義弘先生がこの4月、転勤されました。直前の3月7~8日
『福島県立相馬高校放送局 震災後制作ほぼ全作品上映会』(東京
「笹塚ファクトリー」)が、そして、3月28日『谷川俊太郎さん、福島
の話を少し聞いて下さい』(東京小石川「見樹院」)がおこなわ
れました。先生からメール連絡をいただき、応援と感謝を込めて、
両方出席、鑑賞させていただきました。作品を制作した高校生や
大学生の皆さんも来ていました。
JCJ特別賞作品『いま伝えたいこと(仮)』などの先輩作品につづき、
後輩たちの作品『ちゃんと伝える』なども素晴らしい出来栄え。「当事者
が当事者を取材する」「自分たちを、自分たちを取り巻く原発事故を取材
する」…彼女たちは「友達や親」「タイムカプセル」「避難」などの重い
課題、厳しい時間、とをうけとめ(マスクの顧問渡部先生といっしょに)
一生懸命がんばって表現してきたのがよくわかりました。
ラストを飾る28日は、映画『谷川さん、詩を一つ作ってください』(杉
本信昭監督作品)上映のあと、渡部先生の進行により谷川俊太郎さん、杉本監督、現役高校生二人とのトークがあ
りました。震災・原発事故の子ども体験を経て、大人へと成長する高校生にふれ、おとなたち(現場教育者、第一
線の芸術家もふくめて)の側が、励まされリードされていたようにさえ見えました。すべての作品は高校生と全力
で向き合い歩いた渡部先生とのコラボレーションにより生まれたことが分かりました。ほんとうにいい先生だとあ
らためて思います。
先生は、これからは高校生文化を発信する会をたちあげ活動を続けますとおっしゃっていました。がんばってく
ださい。また「カラッポのおうち」は高校生や大学生のお姉さん、お兄さん利用大歓迎、応援しています!!
※『谷川さん、詩を一つ作ってください』全国上映中。仙台(5/9~22)新潟(4/4~17)京都(5/2~8)など。
カラッポのおうち支援 「鈴村稔水彩画展」ヨコハマ元町で
画家の鈴村稔さんが個展を開きます。
チェルノブイリ原発事故以来、ベラルーシ、ウ
クライナの子どもたち支援活動をなさっていた
鈴村さん。カラッポの会発起人、運営委員として
福島の子ども保養支援活動を支えてくださって
います。
日時 5月29日(金)~6月3日(水)
11時~18時(初日12時、最終日17時まで)
場所 横浜画廊元町店
JR 石川町下車元町通り徒歩 4 分
横浜銀行となり
横浜市中区元町5-185-3 元町三橋ビル2F
ウクライナ国立オペラ劇場/キエフ 2014
◎たくさんの皆さんのご来場をお待ちします。
Tel
045-681-0177
「うけいれ全国全国協議会」保養相談会(福島市)も行ってきました
2 月 22 日(日)福島市で保養相談会が開かれました。福島
市や周辺から120家族、およそ360人の来場者が保養先や
移住先相談にみえました。昨年 11 月の郡山相談会に続いて「カ
ラッポの会」もブースを出して参加、私たちのテーブルにも2
0組以上の方がこられました。
ある若いお母さんの話では、子どもたちは外遊びを全くさせ
ないわけにはいかないので、たまに外に出すと子どもが「ここ
は触っていい?」草むらを差して「あそこには入ってはいけな
いの?」と尋ねるそうです。洗濯物は外に干すことができずガラス越しに太陽に当てるそうです。今でも放射能を
恐れています。子どもを外でのびのび遊ばせたいと。
ある団体は宗教団体のバックアップで保養先までの交通費や滞在費用は無料で受け入れているそうです。しかし
「カラッポのおうち」は、交通費は自費、食べ物も持参、一泊一家族光熱費として 1000 円を払わなくてはいけま
せん。たった一軒の家では一家族しか受け入れできませんが、日本には空き家が増えています。それを活用すれば
多くの子どもたちが一時的であっても保養することができます。国は除染をして帰還させることばかりでなく健康
被害が出ている子どもの保養についても支援すべきではないか思いました。
【運営委員のスペイン語ブログより】
「
カ
ラ
ッ
ポ
の
会
」
は
応
援
し
て
い
ま
す
。
【
事
務
局
】
人
、
離
れ
た
い
と
考
え
る
人
、
被
災
者
そ
れ
ぞ
れ
の
選
択
を
た
い
と
思
い
ま
す
。
▼
原
発
事
故
被
災
地
に
残
ろ
う
と
す
る
こ
の
よ
う
な
、
被
災
者
、
関
係
機
関
、
団
体
の
連
携
に
学
び
た
。
行
政
と
し
て
最
後
ま
で
行
動
を
共
に
し
て
い
ま
し
た
。
二
人
の
支
援
員
の
方
が
い
ら
っ
し
ゃ
っ
て
報
告
し
て
い
ま
し
比
べ
大
変
す
す
ん
で
い
る
と
思
い
ま
す
。
浪
江
町
役
場
の
お
の
避
難
者
が
お
り
、
ボ
ラ
ン
テ
ィ
ア
団
体
の
連
携
が
他
県
に
「
カ
ラ
ッ
ポ
の
お
う
ち
」
の
地
元
埼
玉
県
に
は
5
0
0
0
人
ば
、
す
ぐ
に
広
報
し
ま
す
」
と
の
声
を
い
た
だ
き
ま
し
た
▼
「
わ
た
し
た
ち
の
避
難
者
の
会
に
案
内
を
送
っ
て
も
ら
え
り
木
と
し
て
役
立
ち
た
い
と
思
っ
て
い
る
と
伝
え
ま
す
と
た
▼
「
カ
ラ
ッ
ポ
の
お
う
ち
」
は
、
被
災
し
た
皆
さ
ん
止
ま
と
な
ど
、
直
接
お
話
を
き
く
大
変
良
い
集
ま
り
と
思
い
ま
し
と
。
よ
う
や
く
、
う
ち
と
け
た
関
係
が
つ
く
ら
れ
始
め
た
こ
と
い
う
だ
れ
も
未
体
験
な
活
動
に
手
探
り
の
4
年
だ
っ
た
こ
わ
か
り
ま
し
た
▼
支
援
者
の
方
々
か
ら
は
、
原
発
災
害
支
援
く
、
孤
独
死
の
問
題
が
浮
か
び
上
が
っ
て
い
る
こ
と
が
よ
く
て
い
た
家
族
が
、
離
れ
ば
な
れ
に
な
り
暮
ら
す
ケ
ー
ス
が
多
し
て
暮
ら
し
て
い
る
こ
と
。
と
く
に
、
か
つ
て
世
代
同
居
し
と
。
そ
し
て
、
た
が
い
の
音
信
が
な
く
都
会
の
な
か
で
孤
立
方
々
の
最
大
の
苦
し
み
は
、
先
が
見
え
な
い
生
活
と
い
う
こ
を
ふ
り
か
え
り
、
報
告
し
て
く
だ
さ
い
ま
し
た
▼
避
難
者
の
な
ど
3
0
人
ぐ
ら
い
の
皆
さ
ん
が
集
ま
り
、
4
年
間
の
活
動
に
出
席
さ
せ
て
い
た
だ
い
ま
し
た
。
埼
玉
県
の
避
難
者
の
方
『
あ
れ
か
ら
4
年
そ
し
て
、
こ
れ
か
ら
』
と
い
う
集
ま
り
埼
玉
「
さ
い
が
い
・
つ
な
が
り
カ
フ
ェ
実
行
委
員
会
」
の
★
大
人
の
気
持
ち
タオルケット、食事のときの子ども椅子(使用したものでも清潔なものであれば)
。
欲しいもの手帳から
建築材(柱、床材、べニア、角材など使わず処分しようと思っているものでもあれ
ば教えてください)。石油ストーブ、冷蔵庫、風呂釜、草刈り機、スコップ、四本
万能鍬など農具(中古でも使わないものがあれば…)
。
長瀞やなせ「カラッポのおうち」の会・事務局
◆連絡電話(FAX も)
◆郵便振込口座
カラッポの会
◆e-mail
※
00250-9-136022
karapponouti@gmail.com
045-933-1792(
◆ゆう貯口座
管理人
10210-3511241
◆ホームページ検索は「カラッポのおうち」で検索
管理人への連絡はできるだけメールか郵便(226-0021 横浜市緑区北八朔町1842-4)にてお願いします。
杉村長世
杉村葉子
)
※「カラッポのおうち」を利用していただいたお母さんにお願いし、感想文を書いていただきました。ご紹介の許
可もいただきました。応援する会員の皆様に、お母さんのお気持ちすべてが伝われば幸いと思い、原稿のまま掲載
いたしました。