平成27年6月2日 安平町長 瀧 孝 様 安平町早来 再度、町長の辞任を求めます。 安平町職員が逮捕(2月25日)されてから4か月目に入りました。 この間、坪田課長補佐の起訴・追起訴があり、さらに公判があって、課長補佐は、贈収賄 の事実を認めました。 しかし、坪田課長補佐の処分は、延ばすに延ばされ、5月20日の公判後、やっと、【懲 戒免職】となりました。一方、町長自身の処分について【6月議会で説明する】とのこと。 町長の「責任の核心」はどこにあるのか。 核心を外した自己処分は【茶番】です。 (1)町長の「責任の最大の核心」は、不正の指摘があっても、 3か月半も「握りつぶしていた」こと。 4か月も調査をしなかったことです。。 町長が初めて調査に「言及」するまでの経緯 (初めて【この問題」が表に出たのは) この問題は、元町議会議員の谷村氏が、平成26年の3月議会(3月10日)で 「不正をしている町職員がいる」と指摘し、町に【調査依頼】をしたことによっ て発覚したものです。この告発は、外ならぬ議会で行われました。 社会的にも重要な問題だったのです。 しかし、町長は、必要な調査を全くせず、結果として【不正を握りつぶし】て、 谷村氏の指摘を完全に黙殺したのです。 谷村氏の告発があった時、副町長は「今後、検証したい」と答弁しましたが、 それから、3か月半、町長は、調査に全く動きませんでした。 状況的に推測すれば、「今後、検証したい。」とした副町長の答弁(意思)を 「町長が押さえた」と思われる状況となりました。 (告発があった場合の通常の対応) 告発があった場合、通常考えられる対応としては、まず、町長が谷村議員を呼ん で、その発言内容を具体的に聞き、その上で、指摘された職員に事実関係を質(た -1- だ)し、関係書類の調査もするものです。 しかし、瀧町長は、そうした動きを全くせず、谷村議員の指摘を黙殺し続けたの です。しびれを切らした谷村元議員が、「告発状」(質問を含む)を町長に提出する事 になりました。(6月20日) それを高山議員が議会で取り上げ(6月23日)、この事件 に関する1回目の新聞報道(6月23日)と続きました。 谷村氏が「議会での調査」を求めてから、3か月半経っていました。 (町長、調査の意思を初めて表明。併せて「仕返し」を示唆) 高山議員の【谷村氏の告発文】関連質問と新聞報道後、町長は、庁内会議(6月 26日)で、「いま、調査しようと思っている」と発言。調査の意思を初めて表 明しました。しかし、この時の発言でも、一言の反省の言葉を述べるのではなく、 逆に、「私は町長としてではなく、別な形でやろうとおもっている」など谷村氏 への【仕返し】を示唆する言葉を述べています。 また、高山議員に対する【逆ギレ発言】もありました。 高山議員が【商工会の要望事項】に反対したと激怒。【遺憾を超え怒りに燃えて いる】などと発言。議員の自主的な「表決権を侵害」する発言まで飛び出しまし た。出来ればうやむやにし隠し続けたかった【職員の不正問題】が表に出された ことに、余程、頭に来たらしいのですが、いずれにしても、町長は、議会で【犯 罪の事実】を指摘されたにも拘わらず、3か月半、 【調査の意思】すら表明せず、 谷村氏の指摘を黙殺してきたことは、町長の「責任問題の中核」をなすものです。 (ここに、瀧町長の責任問題の特徴と重大性があります。) この問題に関する町長の責任は、一般的な「管理責任」に止まらず、【事件発覚 の隠蔽】「不作為」等の【刑事犯】的側面に関わっているのです。 「法律上一定の法益侵害の結果を防止しなければならない義務のある者が,その 果すべき義務にそむいて放置したために発生した犯罪的結果に対して刑事責任を 追及される罪」としての【不作為」の罪の疑いがあるということです。 もし、谷村さんが、告発せず、高山さんが議会で取り上げ、新聞報道がなさ れなかったならば、安平町で起こった【贈収賄事件】は、闇に葬られ、犯罪が 継続していたことは明白です。 (2)町長の「規則の無理解」が、【ボタンの掛け違い」を起こし 【懲罰審査委員会】の設置を遅らせ、真相解明を遅らせました。 この責任も問われます。 以下が、庁内会議における町長の発言です。 「副町長の下で調査委員会のようなものを立ち上げて、まず、調査をして全容を 明らかにした上で、懲罰するのであれば、懲罰委員会(を)」 -2- 上記の発言は、安平町役場の幹部職員の前での発言と聞いています。 役場の幹部職員は、上記の町長の発言をおかしいと思わなかったのでしょうか? 「町長、それは規則通りではないです」と諫言(かんげん)しなかったのでしょ うか? 「安平町職員の懲戒処分等に関する規則」 (以下、規則)では、 「懲罰審査委員会」 の設置に関して次のように定めています。 「町長の諮問に応じて、職員の懲罰処分等の決定に必要な事項を調査審議し その結果を答申するため、安平町職員懲罰審査委員会を置く」(第4条) 併せて、外部委員の【選任】と【目的」についても触れています。(第5条) 肝心なのは、【必要事項を調査】するのは、 「懲罰審査委員会」の仕事だ と言うことです 。 しかし、町長は【規則】を誤って理解していたのです。 町長は【懲罰を決める(答申)」のが、懲罰審査委員会で、調査は「別な組織がす る」と勘違いをしていたようです。 事実、町長は、「調査」を条例による「懲罰審査委員会」ではなく、町長私設の 「庁内(問題?)検証調査委員会」(代表 森下副町長)を7月8日に立ち上げ、 【調査】なるものを始めました。 谷村氏が議会で指摘してから、丁度、4か月が たっていました。(新聞報道の後です。) (検証調査委員会は、秘密組織?) 町長私設の「庁内(問題?)検証調査委員会」(代表 森下副町長)を 7月8日に立ち上げましたが、事実上、町長の私的な【秘密組織】(?) のような体裁をとっていたことは、甚だ異様なことでした。 まず、この「検証調査委員会は、一般町民に知らされていません。 私は、懲罰審査委員会の「議事録開示」によって、初めてその存在を知る ことが出来ました。 (何を質問してもその存在を教えない) 7月18日: 私が町長に」質問書を提出し「懲罰審査委員会の設置と外部委員の 選出」を森下副町長に求めたときも、組織の存在を教えてくれませ んでした。質問書の説明をしたとき、【調べている】と発言し たので、【調査は懲罰審査委員か行うもの。懲罰委員会の至急 の立ち上げを要請」(7月22日) -3- 7月22日: 「吉岡を外部委員に」と申し入れをした(自薦)時も、7月29日: (別 件の連絡のついでに)再度、、『懲罰審査委員会』の立ち上げを求めた時も、 一切、町長私設の「検証調査委員会」の存在には触れませんでした。 8月4日・・・懲罰審査委員会の再度の「設置と調査」の申し入れ。 8月4日・・・刑事告訴も町長に提案。 「刑法に触れる事案であるこの問題を、刑事告訴して、警察 に警察に捜査を任せるのも一案である。」 . 「場合によっては、警察に依頼して調査すれば良いと思う。」 以上の町長提案に関しても「検証調査委員会」の存在と活動には、 一切、触れていません。 公には、平成27年4月16日、議会総務常任委員会で初めてその存在と 活動内容が示されました。 結局、規則で定められた【懲罰審査委員会】は、8月5日に設置されまし たが、町長私設の【検証委員会】発足の1か月後であり、それも単なる報 告機関になっており、本来の「調査活動」をほとんど行わず、形骸化(飾 り)にさせられました。この点も、真相解明の妨げになりました。 (注)、町長私設の「庁内(問題?)検証調査委員会」は、「町長へ の報告文書」では、「問題検証調査委員会」となっているが、 他方、議会の総務常任委員会用資料では、「庁内検証調査委 員会」となっています。どちらが正式名かわかりませんが、 いずれにせよ、町長私設の【調査委員会】である事には変わ りは無い。) (3)真相解明のため、警察の協力を求めなかった間違い。 町長は本気で真相解明する意思はなかったのではないか? (問題の性質の判断) 私がこの問題を調べていたときに思ったことは、【金の出入り】が問題になって いるから、内部調査に限界が生じるという懸念でした。該当者が正直に全てを言 うという保証がないからです。つまり、前田潤氏と課長補佐と夫人の3人の関係 で真相を明らかにするためには、当然、前田潤氏関係から課長補佐(宛て)の入金 関係の調査が必要だという判断がありました。それだけに、「内部調査に限界が生 じる」と判断していたということです。 札幌市では【アイヌ施設課の官製談合事件】の際、「道警と刑事告発を含めた対 応を協議」と報道された後、4か月後、実際に職員と出版関係者を告発しています。 -4- (外部委員の自薦と外部監査の要求) 私は【外部委員の申し出(自薦)」をしました。 それは、懲罰審査委員会がなかなか立ち上がらず、調査の進展を危うく感じたか らです。何よりも、以前の経験がありました。役場職員が業者と女性二人一緒に、 九州までゴルフ旅行に出かけた事件に関する懲罰審査委員会の【調査】が、あま りにもズサンで、証言に食い違いがあっても、事実関係をきちんと調査していな い事を【議事録開示」で知っていたからです。だから、私が外部委員になって、 最初から、【何をどのように調査するか】の整理を行い、食い違いや疑問を曖昧 にしない【懲罰審査委員会】にするために自薦(立候補)したのです。また、必 要によっては、特に、金の出入りに関しては、警察の協力を要請する意見を言う つもりでした。しかし、私の外部委員は、【ウソ】をつかれて、体よく【拒否】 されました。(その後、【ウソ】に関するやりとりは、若干ありましたが) (警察への捜査の協力要請を提案) 外部委員になったら提案するつもりでいた【警察への捜査協力要請】を 8月4日、以下、町長に要請しました。 ●「以上の「身内の論理」を乗り越え「町政に対する信頼を確保する」ためには、 刑法に触れる事案であるこの問題を、刑事告訴して、警察に捜査を任せるのも 一案であると思って居る次第。証拠は十分あるのだから。」 ● なお、「会社側が、夫人または、課長補佐名義の口座に送金したかどうかに ついては、警察の領域なのかも知れません。 場合によっては警察に依頼して調査すれば良いと思います。 ●もし、送金の事実が確認された場合は、何故、そのようにしたのかを、解明す る必要がでてきます。 しかし、町長は、以上の提案も、黙殺して来ました。 残念ながら、私の提案は、町長による黙殺によって、安平町自身による真相解明を 不可能にし、ついに、司直の手による逮捕によって真相解明に至りました。 町長は今になっても、 【形式的な処分】をして、責任逃れをしようとしています。 改めて、町長の「引責辞任」を要求します。 今回の課長補佐の収賄事件は、町長の【調査義務の放棄】による【犯罪の隠蔽への加担」 によるものですから当然です。加えて、【懲罰審査委員会」や「検証調査委員会」に関 わった職員も結果責任としての責任は、感じてもらわなければなりません。 また、町長の坪田課長補佐の懲戒免職に関わる【町民へのお詫び】の言葉は、最低です。 自分自身の責任には全く触れていませんでした。 -5-
© Copyright 2024