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チョウは、蜜を吸う花に好みがあり、色で訪れ
チョウは植物に産卵する習性があり、種類に
る花を判断していると考えられています。チョ
よって産みつける植物はある程度決まっていま
ウが好む花をあらかじめ知っておくのも「春の
す。卵からかえった幼虫は、その植物の葉(種
妖精」をみつける大きなヒントになります。
類によっては花芽など)を食べて成長し、これ
黄色…タンポポ類、ノゲシ、
イヌガラシ(食草)
紫色…ホトケノザ、スミレ類、
ムラサキケマン
ツマキチョウ
白色…ナズナ、タネツケバナ
をチョウの「食草」と呼びます。(※食べる葉
が樹木の場合は「食樹(しょくじゅ)」と呼ぶこ
ともあります)。チョウの「食草」を知ること
多くの生きものたちが待ち望む春…
は、生態を知るだけではなく、自然の中におけ
その春の間だけ、姿をみせる生きものがいます。
る「人と生きものの繋がり」を知る手がかりに
はかない命だからこそ感じる、自然の魅力に
なります。→「食草」は裏面に載っています。
あなたも、ふれてみませんか?
黄色…タンポポ類、アブラナ類
白色…ヒメジョオン、ニラ
自然観察に出かけた際は、いつ・どこで・どんな
生きものに出会ったのか、記録をとっておくとよ
いでしょう。一年を通して同じフィールドで観察
ウスバシロチョウ
を続けるのも、おすすめです。
黄色…タンポポ類
紫色…スミレ類、レンゲソウ、
MEMO
ヒメオドリコソウ、
サギゴケなど
白色…ヒメジョオン
ミヤマセセリ
小峰ふれあい自然郷
白色…アセビ(食草)、ナズナ
黄色…アブラナ類
コツバメ
(都立小峰公園)
小峰ビジターセンター
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※外見のによる、オスとメス
の違いは区別が困難です。
一般的に、「春の妖精(スプリング・エフェメラル)」は、短い春の間だけ姿をみせる林床の野草の花のことを指します。実はチョウ(蝶)
の仲間の中にも、春の間だけ活動する種類がいて、野草の花と同様に「春の妖精(スプリング・エフェメラル)」と呼ばれることがありま
す。ひっそりとたたずみ咲く花に対して、チョウは活発に飛び回るので観察には少しコツがいります。どのような環境にいて、どのような
植物(食草)を好むのか…彼らの生活を知ることが観察の第一歩になります。
ジョウ
オス
メス
オス
メス
シメ
ツ
※外見のによる、オスとメス
の違いは区別が困難です。