2015年5月7日 Campus News Rikkyo Niiza 〈No.68〉 ホームページアドレス http://niiza. rikkyo. ac.jp 新校長就任 私は、1971年に立教新座中学校・高等学校の前身の立教高校を卒業して立教大学 社会学部観光学科に進学しました。その後、大学院を経て全国で大学教員の生活を してきました。校長になる直前は、立教大学観光学部で教員をしておりました。 私が高校生の時の新座キャンパスは、長閑な田園の学校で、校庭で野蒜を採って 味噌をつけて食べたり、蛇を追いかけたり、秋になると校地北側で採れた柿が(今 はなくなってしまいましたが)寮の食事にでるというようなところでした。現在大 学の校舎が建っているところは何も無く、雨が降ると校庭の端が見えないほどの広 大なキャンパスでした。 いまは全く違います。キャンパスのまわりは住宅街で、学校の施設は素晴らしく、 教室にはAV機器が装備され、体育館や室内プールもあり、校外研修や海外研修な どのプログラムも充実した学校となりました。隣には大学の3つの学部もあります。 しかし、昔から変わらないのは、生活の全てを学ぶことができる幅のある教育です。 中高の卒業生に、社会で出会うととても懐かしい気がします。そして生徒だった時 の思い出話に花が咲きます。みなさん立教新座中高が大好きのようです。卒業した 学校が好きだということを《母校愛が強い》などと言いますが、立教は日本でも優 れて母校愛の強い卒業生を輩出する学校のようです。その要因は、やはり「共に生 きる」という全人格教育があると思います。 〈略歴〉 私の仕事は、私が卒業してから今日までの学校の発展を背景に、生徒や先生、保 立教大学社会学部観光学科卒、立教大学大学 護者や卒業生のみなさまと立教新座中学校・高等学校をますます発展させることで 院社会学研究科応用社会学修士課程修了。 す。まずは、スーパーグローバルハイスクール・アソシエイトとなったことを梃子 萩女子短期大学、横浜商科大学を経て立教大 に、学校のグローバル化を進め世界の人々と「共に生きる」卒業生を送り出すこと 学社会学部観光学科教授、観光学部交流文化 ができるように体制を整えることであり、その基礎として世界に通じる学力の向上 学科教授、観光学部長を歴任。研究分野は、 をはかることです。神様のお導きのもと精一杯頑張って行こうと思っています。 旅の語りの分析、農村観光論、観光事業論。 4月より本校の校長に村上和夫先生 が就任しました。立教新座高校OBで もある先生に、立教新座の思い出や、 就任にあたっての想いを伺いました。 セントポールズ・アクアティックセンタ ー 完 成 立教学院新座キャンパスに待望の 室内温水プールが完成しました。 50m ×10コ ー ス、 ま た は25m × 8 コース( 2 面)へのレイアウト変更 が可能であり、いずれも国内基準の 競泳プール仕様( (公財)日本水泳連 盟公認)で、自動計時審判装置を備 えており、このプールで出した記録 は公認記録となります。大学と中学 校、高等学校の授業・課外活動のほか、 新座市民への開放も予定しています。 2015年5月7日 Campus News Rikkyo Niiza セントポールズ・アクアティックセンター 完成に寄せて 25年位前のある日、いつものように練習でプールサイド に出ると、プールの水が真っ黒になっていました。前の晩 の強風でクラウンドの土がプールに入り込んだのです。練 習を中止するわけにもいかず、前もよく見えない状態で選 手達を泳がせました。土が沈殿するのを数日待ってクリー ナーをかけましたが、練習の合間に水の中を歩きながらの 作業でしたので、一日二日ではきれいになるはずもなく、 やっとそれなりにきれいになったところでまた強風が吹い て、元に戻ってしまいました。ここ数年は自動のプールロ ボットを用いて、練習後に一晩動かしておけば、きれいな 状態は多少保てるようになりました。しかしながら強風が なくなるわけではなく、依然として土(泥に近い)、草は プールに入る、練習用の時計は倒れる(故障する)の繰り 返しでした。また外プールでの練習開始時(6月)はまだ 気候も安定しておらず、曇ると途端に水温が下がり18度位 (昔はそんなの当たり前でしたが)で練習し、脂肪の少な い選手は震えながら練習に耐え、中学生などは途中でリタ イアすることもよくありました。 それでも私たちは恵まれている方で、10月~5月までは ピープルスポーツクラブ新座(現コナミスポーツクラブ新 座)の温水プールを朝7時~8時10分までお借りして、冬 場の練習をさせていただいていました。このプールは故今 野正行先生(前水泳部顧問)が1980年から、私が1986年に 引き継いで30年以上に渡り、無料で使わせていただきまし た。私も毎朝5時(もっと早く起きなければならない生徒 もいます)に起きる生活を30年近く続けてきました。プー ルができて、生徒や保護者から「朝練はなくなるのですか」 という問いかけがありましたが、一言「そんなわけないで しょ」。コナミスポーツクラブに対しては大変感謝してい ますし、このご恩は返さなければならないと思っています。 以前から室内温水プール建設の話はありましたが、現実 のものとなったのはここ数年で、半信半疑の期間もないま ま話は進んでいきました。 昨年の10月にまだ工事中のプールの中を見学させていた だいたとき、「これをこれから毎日使えるのか」と感無量 であると共に何だかとてつもないものを目の当たりにした ように思いました。「50m×10レーン(公認は8レーン) 、 25m×8レーンが2面、可動床」は辰巳国際水泳場と同じ 規模(仕様)です。25m仕様の時は仕切りの桟橋が中央の 床面から上がります。 立教学院の施設課、企画課、大学新座キャンパス事務の 方々等のご協力、また立教大学体育会水泳部の安部監督( 現総監督・ (公財)日本水泳連盟常務理事)の全面的なバック アップによりこのSPAC(St.Paul’ s Aquatics Center)は完 成しました。もう雨、風、低水温、浮遊物、直射日光に悩 まされることなく、年間を通して同じ環境で練習ができる のはうれしいと同時にプレッシャーもあります。自分が水 泳部顧問としてこのプールを使いこなし、水泳部を強くし なければ、宝の持ち腐れと言われることは間違いありません。 最後に建設に関わった全ての方々に改めて感謝申し上げ ます。ありがとうございました。 水泳部顧問 後藤 直之 〈高校水泳部〉 3 月末に屋内の新50mプール「セントポールズ・アクア ティックセンター」が完成し、今年度から私達立教新座中 高の水泳部員は、季節を問わず最高の環境で練習ができる ようになりました。これまで立教新座には屋外50mプール があり、他校に比べれば十分に恵まれた環境であったもの の、冬場の練習は駅前のスイミングクラブを借りての朝練 習だけとなっていました。新プールは、屋外プールを取り 壊して作られたため、昨年着工してからは練習場所が確保 できないと思っていました。しかし工事の間、立教池袋中 高水泳部・立教大学体育会水泳部の方々が練習場所を貸し てくださり、練習不足にならずにすみました。練習場所を 提供頂いた方々には、今も感謝の気持ちでいっぱいです。 今、新しいプールで泳いでいるときも、その時の気持ちを 忘れずに、泳げることに感謝して 1 回 1 回の練習に取り組 むことを心がけています。 さて、新しいプールについてですが、第一印象は何より もとても泳ぎやすいということでした。コースロープがし っかりしており、泳ぐときに波の影響をほとんど受けるこ とがなく、自分の泳ぎに集中することができるのです。竣 工式の日に五輪メダリストの寺川綾さんが「もう成績を環 境のせいにはできません」とおっしゃっていました。私は 引退まで残り僅かですが、その言葉を肝に命じて笑顔で高 校の水泳生活を終えることができるよう、この新プールで 頑張っていきたいと思っています。最後に、新プールの完 成に携わってくださった多くの方々に心から感謝したいと 思います。本当にありがとうございました。 高校水泳部 3年 岡本 怜 〈中学水泳部〉 () 2014年2月1日より工事をしていた屋内温水プール「セン トポールズ・アクアティックセンター」が完成し、3 月20 日には記念式典が行われるとともに、萩野公介選手による 競泳デモンストレーションが行われました。立教新座中高 の水泳部は 3 月31日から使用を開始し、大学生も既に利用 しています。 このプールは50m×10コース、または25m×8コース(2 面)と、レイアウト変更が可能であり、練習は25mコース で行っています。また、床が水深0.0m~ 2.0mの範囲で設 定することが可能で、一度 2 mの状態での練習も行いまし た。去年までは屋外プールで、冬は学校のプールは使えず、 夏も 6 月頃と 9 月頃はすごく寒くて大変でした。しかし、 これからは 1 年中このプールを利用することができるので、 恵まれた環境に感謝し、大切に利用していきたいと思います。 中学水泳部 3年 小峯 大空 Campus News Rikkyo Niiza 2015年5月7日 2014年度 卒業生の進路 2014年度の高校卒業生は、立教大学に264人が推薦で進学し、 (全卒業生中の比率は78%)75名が立教大学以外の進路を目指し、 以下の大学に合格しました。 201 5年度大学入試合格者数 201 4年度立教大学推薦者数 201 5年4月10日現在 学 科 推薦数 キリスト教学科 0 史学科 6 教育学科 8 文学科・英米文学専修 7 0 文 学 部 文学科・フランス文学専修 文学科・ドイツ文学専修 2 文学科・日本文学専修 1 文学科・文芸・思想専修 4 計 28 経済学科 26 会計ファイナンス学科 14 経 済 学 部 経済政策学科 14 計 54 数学科 5 物理学科 3 理 学 部 化学科 3 生命理学科 9 計 20 社会学科 13 現代文化学科 13 社 会 学 部 メディア社会学科 13 計 39 法学科 30 政治学科 10 法 学 部 国際ビジネス法学科 10 計 50 観光学科 14 観 光 学 部 交流文化学科 6 計 20 福祉学科 0 0 コミュニティ コミュニティ政策学科 福 祉 学 部 スポーツウエルネス学科 3 計 3 経営学科 20 経 営 学 部 国際経営学科 13 計 33 心理学科 2 現代心理学部 映像身体学科 6 計 8 9 異 文 化 異文化コミュニケーション コミュニケーション学部 計 9 合 計 264 201 5年4月1 0日現在 学 部 大 学 名 私 立 青山学院大学 学習院大学 北里大学 久留米大学 慶応義塾大学 国際基督教大学 国士舘大学 芝浦工業大学 上智大学 昭和大学 成蹊大学 拓殖大学 中央大学 帝京大学 東京医科大学 東京音楽大学 東京工科大学 東京慈恵会医科大学 東京造形大学 東京農業大学 東京理科大学 東邦大学 東洋大学 同志社大学 日本大学 日本歯科大学 法政大学 明海大学 明治大学 明治学院大学 明治薬科大学 早稲田大学 立教大学 立命館大学 合 計 人 数 総数 うち現役 1 0 3 2 1 1 1 0 26 26 2 1 1 1 8 6 9 9 1 1 2 2 1 1 5 5 1 1 1 0 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 12 10 1 1 1 1 1 1 2 2 1 1 3 2 1 1 7 6 1 1 1 1 29 28 2 1 1 0 131 117 人 数 総数 うち現役 1 0 大 学 名 神戸大学 首都大学東京 2 2 国 ・ 公 千葉大学 1 1 東京学芸大学 3 3 東京工業大学 1 1 立 東京大学 2 2 東京農工大学 1 1 一橋大学 1 1 防衛医科大学校 1 0 合 計 13 11 201 4年度卒業生 進学先 2014年 度 卒 業 生339名 の 進 学 先 は、 42名が理系、265名が文系学部への進 学でした。 他大学進学の分野別内訳 医・歯・薬学系 14% 農・理・工学系 34% 人文科学・社会科学系 27% 政治・経済・法学系 25% 2016年度 入試日程について 2 0 1 6年度 中学校入学試験日程 *2016年度入試より帰国児童入試の出願 資格が変わりました。 一般入試 第1回 *帰国児童入試 一般入試 第2回 約1 0 0名 若干名 約4 0名 次の①②いずれかの条件に該当する場 合に出願できます。 募集定員 入学試験 1月2 5日 (月) 2月3日(水) ①海外在住期間が継続して1年以上で、 帰国後1年以内の者 合格発表 1月2 6日 (火) 2月3日 (水)HP 入学手続 1月2 8日 (木)〜2月2日 (火) 2月4日(木) 2 0 1 6年度 高等学校入学試験日程 ②海外在住期間が継続して2年以上で、 帰国後2年以内の者 多くの受験生が本校入学を志望してく れることを期待しています。 オープンキャンパスおよび学校説明会 の日程は、最後のページに掲載していま す。 一般入試 推薦入試 募集定員 約6 0名 約2 0名 入学試験日 2月1日 (月) 一次:書類審査 二次(面接) :1月2 2日 (金) 一次合格発表 − 1月1 5日 (金) 合格発表 2月2日 (火) 1月2 3日 (土) 入学手続 2月8日 (月) 1月2 8日 (木) () Campus News Rikkyo Niiza 2015年5月7日 キャンパ ストピックス 〈定年退職を迎えた大野先生からのメッセージ〉 忘れないでください。こんな時代があったことを。 中は狭く、埃まみれで、冬には隙間風で寒い木造の旧体育館。 3~40年前立教高校のマット運動の授業はそんな環境で行わ れていたことを…。 覚えておいてください。2年前までの水泳の授業で、梅雨 空の下、唇を紫色にして震えながら泳いでいた時のことを。 2015年 3 月20日、温水プール「セントポールズ・アクアテ ィックセンター」の完成記念式典が行われました。これでセ ントポールズ・ジム、セントポールズ・フィールドと、どれ をとっても全国トップレベルの施設の完成です。 夜雨が降っていても、朝止んでいれば使用可能な全天候型 のグラウンド、雨が降ろうが寒かろうが、常時水温27度で泳 げる50m×10レーンのプール。 誰もがうらやむこの施設の下、中学生も高校生も最大限に 活用し、成長段階の体を鍛え、伸び盛りの運動パフォーマン スを磨いて全ての面で全国レベルに近づくよう、そして更に 頂点を目指して頑張ってください。期待しています。 保健体育科 大野 道夫 大野先生の最後の授業(セントポールズ・フィールド)にて タイムカプセル埋設礼拝 3月13日に、本館・体育館落成記念のタイムカプセルを 埋設するための礼拝が行われました。中には「本館・体育 館基本設計図」の他に、「学校案内」「あゆみ」「生徒総会 議案書」など今の立教新座の活動がわかる資料も入れられ ました。 目印として設置する石碑には、「あなたの未来には希望 がある、と主は言われる。息子たちは自分の国に帰ってく る。」(旧約聖書:エレミヤ書31−17)と書かれています。 スーパーグローバルハイスクール News ◆文部科学省よりSGHアソシエイト校に指定 ◆ギャップイヤー留学報告 本校は、2014年度に引き続き2015年度もSGHアソシエイ ト校として指定を受けました。 本校では、SGH事業として、ビジネスに限らず多様な社 会活動をリードする「共に生きる力」を備えたグローバル・ リーダーを育成することを掲げ、以下 3 つの力を伸ばすこ とを目標としています。 1.グローバルで先見的な問題認識力 2. 集団で問題を共に考え解決する柔軟なリーダーシップ 3.グローバルなビジネスや社会活動を推進する言語活 用力と異文化理解力 2015年の 2 月に、本校で初めて、高校3年生を対象に1カ月 間のギャップイヤー留学を実施しました。ギャップイヤーとは 大学入学前に様々な社会経験を積む期間を指します。このギャ ップイヤー留学は高校卒業直前ですが、その後の進路が決まっ た生徒にとってはまたとない機会で、本校ならではの企画だと 思います。 今回は13名がこのプログラムに申し込みました。彼らは学生 ビザを取得し、アメリカ・バージニア州のメアリーワシントン 大学に併設されているELSランゲージセンターにて、合計100 時間の集中英語プログラムに参加しました。ここで英語のスキ ルアップはもちろんのこと、他の国から来ている留学生、先生 方やホストファミリーなどを通じて様々な文化・思考の違いに 触れ、自らの視野を大きく広げる機会を持ちました。 このプログラムは実は出発前から始まっていました。事前活動 として、滞在する市の下調べを行い、日本についても現地で説明 できるように調べ、グループでまとめる作業も行いました。また、 自分の1カ月間の目標やその後の将来像を考えてみる機会を設け、 ギャップイヤー留学に主体的に取り組めるようにしました。 現地では英語漬けの毎日ですが、あっという間に訪問者から 生活者になり、日本で学校に通っているのと同じように「登校 し、授業を受け、仲間と語り、帰宅し、宿題をする」ようにな りました。しかし、すべて言語は英語ですし、日常生活のルー ルはアメリカのホストファミリーのルールです。若いうちは柔 軟性がありますから、このような変化を素直に受け入れ、楽し むことができたと思います。アクティビティや大学の施設を使 用するうちに他の留学生や大学生とも交流を深めていくことも できました。 この1カ月を通して13名は新しい環境に身を置き、自らを適 応させ、一歩前へ出る自信を身につけて帰ってきました。帰国 時の笑顔を見て、数字では計りきれない大きなものをそれぞれ が得てきたように思われます。ぜひ皆さんも次のチャンスに挑 戦してみてはいかがでしょうか。 留学担当 横山 祐子 ◆本校のSGH事業のためにご寄付をいただきました 2014年度、 本校卒業生である山元春三氏(株式会社山元) より本校のスーパーグローバルハイスクール事業の支援と して多額のご寄付をいただきました。 山元春三氏と渡辺憲司前校長 立教学院では「立教サポート募金」を募っています。 ご寄付いただく方が、使途を指定することもできます。 ご協力をよろしくお願いいたします。 例)立教新座中学校・高等学校のグローバル化のため ※詳しくは本校事務室までお問い合わせください。 () Campus News Rikkyo Niiza 2015年5月7日 2015年2月8日~3月8日 ギャップイヤー留学に参加した生徒の声を紹介します ギャップイヤー、授業が終了してから卒業までの空白の 時期。私はこの時期での留学を決意した。理由は海外で生 活してみたいという単なる好奇心だ。空白の時期での短期 留学は正しい選択だったと思う。 留学先のELSは12段階のクラスがあり、私は丁度真ん中 のクラスに入った。そのクラスはほとんどの人が大学を卒 業していて、英語で普通に会話しているクラスであった。 日本人は文法のペーパーテストには強いが、いざ授業中に 聞かれても質問が理解できずに答えられない。他国の人は ペーパーテストには弱いが、出力能力に長けているため会 話が成立する。この差は授業構成の明らかな違いから生ま れたものと考える。日本での授業は知識を教えられ、記憶 し、確認するという流れが一般的であるが、留学での授業 はまず知識を英語で教えられるため、その知識以外の能力 を刺激しつつ学べる。そしてその知識を実際に使いながら 記憶し、確認する。日本では学んだ知識を活かす場が少な いため記憶は薄れていく。 英語は意思伝達のための言語だ。机上に留まる 「お勉強」 ではない。この留学を通して自分を表現することの重要性 を感じた。留学先で出会った生徒たちのように、単語を並 べるだけの会話でも言葉を発さないよりは必ずプラスに働 く。そして表現したことで生まれる人との関係は新たな道 を切り開く。国内では気づかない些細なことを明白に実感 できたのが今回の留学であった。 2 0 1 4年度 3年3組 渡邉 勇輝 僕はこのギャップイヤー留学を生涯忘れることはないだ ろう。到着日、ホストファミリーの夕食が出なかったり、 家庭の事情でカフェで一時間、毎朝過ごしたり、週末の予 定を全部自分で埋めたり、意思疎通で苦難してホストファ ミリーと口論になったりした。そのすべてが英語で成り立 っていたことが信じられない。また大雪の日に車のワイパ ーが壊れて、ワイパー無しで大雪の中、家に帰った思い出 は、今でも思い出すだけで面白くてしかたない。これだけ 読むと、一体どんな生活を送っていたのか不安になると思 うが、このすべてが、かけがえのない思い出で、このすべ てが笑って語れる思い出だ。 一体どこで一ヶ月間生活すれば、タクシーの料金をぼっ たくられたり、ホストファミリーが変わったり、中国人留 学生と同じ家で生活したり、中国人の覚えたての日本語に イライラしたり、サウジアラビア人の独特な発音にみんな で笑ったり、一人で雪だるまを作ったり、国際色豊かなボ ーリングをしたり、最後の家族とのご飯がマックだったこ とより、充実した時間を過ごせるのだろうか。こんな想像 もつかない生活を送れたことを、僕は非常に嬉しく思い、 また一人でも多くの後輩が、興味を持って来年参加するこ とを期待しています。 2014年度 3年2組 須賀 和秀 () 2015年度の開催にご期待ください! Campus News Rikkyo Niiza 2015年5月7日 大切だそうです。今年の収穫よりも、 翌年に多くの収穫を得る備えをするの が大切だというわけです。聖書の記者 たちは、イエス・キリストがいちじく いちじく に例えた神の国の教えを印象深く感じ、 いちじくの木から教えを学びなさい。 多くの箇所にその教えを収録したので しょう。 枝が柔らかくなり、葉が伸びると、夏 新学期が始まって約一カ月が経過し の近づいたことが分かる。 ました。最初は大変だった新しい学校 (マルコによる福音書第13章28節) 生活にも慣れ、少しずつ本校の日々を 聖書の中には、いちじくの木や葉に 楽しめるようになってきたのではない 関する記事が74箇所出てきます。聖書 かと思います。学校の行事も入学当初 の中で多く用いられている言葉だと言 の行事から、校外研修旅行・遠足・オ ってよいでしょう。いちじくは耐寒性 リエンテーションキャンプ等、今月は があって氷点下10℃まで耐えることが 本格的な行事へと進んでいきます。 出来、よほどの寒冷地でない限りは収 こうした中で生徒の皆さんに、まず、 穫が可能なことから、エルサレム付近 今なすべきことを十分に行う力を養っ でも栽培されていたのでしょう。いち てほしいと思います。勉強等、頭の中 じくの実は果実ではなく花で、落葉し ている時に剪定するのが重要とのこと、 では今やらねばならないのはわかって いても、なかなかやる気になれず、つ また、花芽の付いていない枝の先を切 い楽しいことやなまけ心に勝てないの ると、翌年に新枝が出て翌々年の花が は、誰にもあることではないでしょう 増えるそうで、むしろこちらのほうが チャペルだより オープンキャンパス 7月20日(祝)10:00~16:00 多くの体験授業・クラブ体験を実施 小・中学生も保護者の方も楽しめる1日に か。しかし、これでは前進はありませ ん。私たちの人生は、順調な時もそう でないときも、自分なりに前進してい かねばなりません。その力を十分に養 ってほしいと思います。 そして先ほどのいちじくのように、 先を見据えた目標を持ってもらいたい と思います。今だけでなく、先のこと も考えて自分の目標を定め、歩んでい くのはとても重要です。そのためには、 自分とはどういう人間かをよく知らね ばなりません。どんなことが得意であ るか、どんな能力を持っているのか、 それをよく知らねば将来の目標は立て られません。人間は万能ではありませ んので、あるものはある、ないものは ないのです。それを見極めて、将来の 自分の目標を見定められる学校生活を 過ごしてもらいたいと願います。 皆さんの学校生活の上に、神様の祝 福をお祈りいたします。 チャプレン 鈴木 伸明 行 事 予 定 〜中学校〜 5/9 (土) 創立記念礼拝/生徒総会 11 (月) 3年校外研修旅行(〜15) 13 (水) 1年オリエンテーションキャンプ(〜15) 27 (水) 中間試験(〜28) 6/5 (金) 授業公開(〜6) (在校生保護者向け) 7/3 (金) 期末試験(〜7) 8 (水) 1年美術特別授業 昨年は2500人以上が来校! 9 (木) スポーツ大会 14 (火) 音楽鑑賞会 18 (土) 1学期終業礼拝/保護者学級会 行 事 予 定 〜高校〜 5/9 (土) 創立記念礼拝/生徒総会 11 (月) 2年校外研修旅行(〜15) 14 (木) 1年遠足 ※プログラムは、6月上旬に本校ホームページに掲載します。 なお、一部のプログラムは事前申込が必要です。 27 (水) 中間試験(〜28) 6/5 (金) 授業公開(〜6) (在校生保護者向け) 7/3 (金) 期末試験(〜8) 学校説明会 9月13日(日) 10 (金) 体育祭・高1・2人権学習(〜1 3) 中 学 校 ①9: 3 0~ ②1 1 : 0 0~ 高等学校 ①1 3 : 0 0~ ②1 4 : 3 0~ Campus News Rikkyo Niiza 第68号 編 集:立教新座中学校・高等学校 S.P.F.(文化祭) 18 (土) 1学期終業式 10月24日(土)25日(日) 教務・入試広報課 発 行:立教新座中学校・高等学校 〒3 5 2 ‐ 8 5 2 3 埼玉県新座市北野1‐2‐25 0 4 8 ‐ 4 7 1 ‐ 2 323 (代表) ()
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