HSC SSP の測光的赤方偏移

HSC SSP の測光的赤方偏移
田中賢幸 + 西澤淳 + Jean Coupon + Bau-Ching Hsieh
+ HSC photo-z working group
なぜ測光的赤方偏移が必要か?
観測量
サイエンスに必要な
物理量
位置
フラックス
大きさ / 形態
絶対光度
物理サイズ
+
それらの時間変動
距離情報
星質量
星形成率
ダスト減光量
赤方偏移を測るのは分光観測が最も正確。
しかし、どうがんばってもHSCで受かる天体の1%も分光はできない。
測光データから推測する、測光的赤方偏移が唯一の現実解。
Photo-z working group
HSC SSPのデータで photo-z や関連情報を計算して、SSPメンバーの
皆さんに使えるようにするため、photo-z working group が活動している。
多くの方に参加をして頂いていますが、実働部隊は…
田中 西澤さん
(NAOJ)
(名古屋)
Jean Coupon
(Geneva)
Bau-Ching Hsieh
(ASIAA)
一つの photo-z table を作るのではなく様々な手法で複数作り、
ユーザーが自分のサイエンスに最も適したものを選べるようにする。
LePhare (template fitting) by Jean Coupon
LePhare (Arnouts et al. 1999)
Classical template fitting
Observed SED library + BC03
Adapted the templates with VIPERS
N(z) prior using nearest-neighbor in
the multi-color space
Output:
- redshift
- 銀河の物理量もあるかも?
Ilbert et al. 2009
Same template set is used here
DEmP (empirical method) by Bau-Ching Hsieh
多色空間
Empirical method
多色空間で Input の天体の近く
で local training sample を作る
1st order polynomialsをフィット
モンテカルロで誤差を測定
Output:
- redshift
- 原理的には星質量、星形成率
Hsieh et al. 2014, ApJ, 792, 102
MLZ (machine-learning) by Nishizawa-san
詳しくはこの後の講演で。
Mizuki (template fitting) by Tanaka
Template fitting
Galaxy templates with BC03,
QSO and stellar templates
Template error function (種族合
成モデルの誤差を補正)
Bayesian priors (例:左図)
物理Prior の一つ
Tanaka 2015, ApJ, 801, 20
Output:
- redshift
- 星質量、星形成率、
ダスト吸収量、絶対光度
Photo-z group の活動
データリリース
calibration/verification用と
本番用のカタログを準備
(1~2週間)
~1ヶ月かけて各自が計算。
verificationカタログに基づいて
photo-z の精度を評価。
Database team にphoto-z
や物理量などの情報を
Database に入れてもらう
(1~2週間)
collaboration全体に公開
(ここまで約2ヶ月)
Photo-z 精度: grizy in UD (あくまで参考程度に)
i_mag < 24
24 < i_mag < 25
Photo-z 精度: grizy in UD (あくまで参考程度に)
z_phot ~ 1 in UD
log sSFR = -10
Photo-z release
このようにすぐにサイエンスができそうなphoto-zのリリースは
4月上旬
を予定しています。
HSC メーリングリストにアナウンスするのでお待ちください。
いっぱい使っていただけると、計算した我々もうれしいです。
Photo-z は Database からご利用ください
高田さん(NAOJ)の話にあった database から photo-z が取ってこれます。
強調しておきたいのですが
・必ず release note を読んでください
・自分のサイエンスにどれがいいのか、統計プロットを比べてみてください。
・わからないことがあれば、何でもphoto-z groupまでお問い合わせください。
・めんどくさければ田中に聞けばどのコードがいいかアドバイスします。
最後に: Photo-z に興味のある方は…
自分のサイエンスの観点から興味があって、(腕試しでもいいので)
photo-zを走らせてみたい場合は、是非お知らせください。
photo-z working group はいつでも皆さんを歓迎します。