Snapshot - Amazon Web Services

Amazon Elastic Block Store
2015/06/24 Updated
AWS Black Belt Tech Webinar 2015
アマゾンデータサービスジャパン株式会社
ソリューションアーキテクト 小林正人
1
内容についての注意点
本資料では2015年6月24日時点のサービス内容および価格についてご説明しています。
最新の情報はAWS公式ウェブサイト(http://aws.amazon.com)にてご確認ください。
資料作成には十分注意しておりますが、資料内の価格とAWS公式ウェブサイト記載の価
格に相違があった場合、AWS公式ウェブサイトの価格を優先とさせていただきます。
価格は税抜表記となっています。日本居住者のお客様が東京リージョンを使用する場合、
別途消費税をご請求させていただきます。
AWS does not offer binding price quotes. AWS pricing is publicly available and is subject to change in
accordance with the AWS Customer Agreement available at http://aws.amazon.com/agreement/. Any
pricing information included in this document is provided only as an estimate of usage charges for AWS
services based on certain information that you have provided. Monthly charges will be based on your actual
use of AWS services, and may vary from the estimates provided.
2
アジェンダ
• Amazon Elastic Block Store(EBS)概要
• Snapshotと暗号化
• パフォーマンス
– EBSのボリュームタイプ
– EBS最適化インスタンス
– パフォーマンスに関するTips
• 料金
• まとめ
3
アジェンダ
• Amazon Elastic Block Store(EBS)概要
• Snapshotと暗号化
• パフォーマンス
– EBSのボリュームタイプ
– EBS最適化インスタンス
– パフォーマンスに関するTips
• 料金
• まとめ
4
Amazon Elastic Block Store(EBS)
• EC2インスタンスにアタッチして使用するブ
ロックレベルのストレージサービス
• OSやアプリケーション、データの置き場所など
様々な用途で利用される
EC2
• Snapshot機能によるS3へのバックアップや、
ディスクの暗号化機能を提供
• 99.999%の可用性を備えるように設計されて
いる
5
※製品紹介ページ:http://aws.amazon.com/jp/ebs/details/
EBS
特徴
• 容量は1GB単位で指定できる。最大容
量は16TB(Magneticは1TBまで)
• アベイラビリティゾーン(AZ)毎に独立
しているため、同一AZのインスタン
スからのみ利用可能
• Snapshotから任意のAZに復元できる
• EC2インスタンスに複数のEBSを接続
することはできるが、EBSを複数のイ
ンスタンスで共有することはできない
6
基本的なアーキテクチャ
• ボリュームのデータはAZ内で複数の
HWにレプリケートされており、一
般的にはさらなる冗長化は不要
• 実体はネットワーク接続型ストレー
ジだが、ユーザはネットワークを意
識する必要はない
• セキュリティグループによる通信制
御の対象外。全ポートを閉じても
EBSは利用できる
7
EBSのボリュームタイプ
• ユースケースに応じて3種類から選択できる
– [標準]汎用SSD(General Purpose(SSD))
– Provisioned IOPS(SSD)
– マグネティック(Magnetic)
• ボリュームタイプに応じて性能特性や課金体系
が変わってくる
• Snapshotを経由することでボリュームタイプ
や容量を変更できる。テストの結果、性能不足
が判明したら後から変更可能
8
EBSのボリュームタイプ
ボリュームタイプ
汎用SSD
(General Purpose(SSD))
Provisioned IOPS(SSD)
マグネティック
(Magnetic)
ユースケース
• システムブートボリューム
• 汎用SSDでは処理しきれない
高いIO性能を要求するアプリ
ケーション
• アクセス頻度の低いデータ
• 仮想デスクトップ
• 小~中規模のデータベース
• 開発環境や検証環境用
• コストを最重要視する場合
• 大規模なデータベース
ボリュームサイズ
• 1GBから16TBまで
4GiBから16TBまで
1GBから1TBまで
IOPS
• 1GBあたり3IOPSのベースラ
インパフォーマンス
• 必要なIOPS値を指定可能
• 平均100IOPS
• 容量(GB)あたり30IOPSを指
定できる
• 数百IOPSまでバースト可能
• ベースラインパフォーマンス
が3,000IOPS以下の場合、
3,000IOPSまでバーストが
可能
• 最大20,000IOPS
• 最大10,000IOPS
最大スループット
9
• 160MB/秒
• 320MB/秒
• 40MB/秒から90MB/秒
インスタンスストアとEBS
• インスタンスタイプに応じて、追加コスト無しで揮発性のイン
スタンスストアが利用できる
• 実体はEC2の物理ホストのローカルディスク。Stop/Startによ
り仮想マシンが別ホストに移動するとデータが消去される
• アプリケーションが利用する一時的なデータの置き場所や、分
散ファイルシステムのストレージとして活用する
• EBSは永続化ストレージなので、OSの領域やDBのデータなど永
続化が必要なデータの置き場所としてはEBSを利用する
10
EBSとインスタンスストアの利用ケース
EC2
Windows
C:
システム
データ
EBS
OSブートディスク
としての利用
11
D:
データ
EBS
ファイル
データ格納ディスク
としての利用
E:
一時
データ
Instance
Store
データ計算用など
一時的な利用
アジェンダ
• Amazon Elastic Block Store(EBS)概要
• Snapshotと暗号化
• パフォーマンス
– EBSのボリュームタイプ
– EBS最適化インスタンス
– パフォーマンスに関するTips
• 料金
• まとめ
12
Snapshot
• EBSのフルバックアップ機能。リストア時は新しい
ボリュームを作成する形となる
EBS
• SnapshotのデータはバックエンドでS3に保管され
るため、S3のインタフェースから直接参照できない
Snapshot
• 2世代目以降は差分データを保存する差分バック
アップとなる(1世代目を削除しても復元は可能)
• Snapshot作成時にブロックレベルで圧縮して保管す
るため、圧縮後の容量に対して課金が行われる
13
EBS
Snapshotによるバックアップ
EC2
• 定期的にEBSのSnapshotを作成することにより
バックアップを取得する
• Snapshot作成時はデータ整合性を保つため静止
点を設ける事を推奨
EBS
– ソフトウェアの機能 (例:RDBMSのバックアップモード)
– ファイルシステムの機能(例:Linuxのxfs_freeze)
Snapshot作成
– バックアップソフトウェアの機能
– (アプリケーションの停止)
– (ファイルシステムのアンマウント)
• 保存期間や世代数は無制限。世代管理が必要な
場合はAWS CLIやAPI等で自動化する
14
Snapshotからのリストア
• Snapshotから新規EBSを作成し、EC2インスタ
ンスにアタッチされていたものと置き換える
EC2
Detach
EBS
Snapshotから
EBSを作成
15
Attach
EBS
• 古いEBSは不要であれば削除する。障害分析等
の目的で他のインスタンスにアタッチしてもOK
• EBSを別AZに移動したい場合や、容量変更、ボ
リュームタイプ変更もSnapshot経由で行う
バックアップと静止点
• Snapshotの作成を指示しレスポンスが返ってきたら、その時点
のデータのバックアップが開始されている。
• レスポンスが返ってきた時点でI/Oを再開して良いので、静止点
を維持するのは短時間で済む
EBSへのI/O停止
通常運用
静止点を維持
EBSへのI/O再開
通常運用
時間
この時点のデー
タがバックアッ
プされる
16
Snapshot
作成指示
Snapshot作成処理
作成指示
(バックグラウンド)
レスポンス
Snapshot
作成完了
Snapshotの差分バックアップ
• 1世代目のSnapshotはEBSに書き込まれた実データをすべて
バックアップするが、2世代目以降は差分バックアップとなる
1世代目
み か ん
EBS
メ ロ
snapshot
み か ん メ ロ
17
Snapshotの差分バックアップ
• 1世代目のSnapshotはEBSに書き込まれた実データをすべて
バックアップするが、2世代目以降は差分バックアップとなる
1世代目
2世代目
み り ん
EBS
snapshot
み か ん メ ロ
18
り
ン
メ ロ ン
Snapshotの差分バックアップ
• 1世代目のSnapshotはEBSに書き込まれた実データをすべて
バックアップするが、2世代目以降は差分バックアップとなる
1世代目
2世代目
み り ん
EBS
EBS
snapshot
差分のないデータは以
前のものを参照する
み か ん メ ロ
19
り
ン
メ ロ ン
Snapshotの削除
• Snapshotの削除を行うと、当該Snapshotでしか利用していな
いデータのみが削除される仕組みとなっている
1世代目
2世代目
EBS
み か ん メ ロ
2世代目から参照さ
れていないデータの
みを削除
20
り
ン
Snapshotの削除
• Snapshotの削除を行うと、当該Snapshotでしか利用していな
いデータのみが削除される仕組みとなっている
2世代目
み
21
ん メ ロ り ン
Snapshotの削除
• 2世代目で必要なデータはすべて保持されているので、1世代目
を削除しても2世代目から直接リストアをすることが可能
2世代目
EBS
み り ん
メ ロ ン
み
22
ん メ ロ り ン
ボリューム作成
リージョン間コピー
• リージョン間でのSnapshotコピーをサポート
• コピーを指示しておけば非同期で処理が行われるため、バック
アップデータを他リージョンに転送しておけばDRを実現できる
EBS
EC2
EC2
EBS
リージョン間コピー
EBS
Snapshot
リージョン A
23
EBS
Internet
Snapshot
リージョン B
転送済みSnapshot
からEBSを作成し
EC2にアタッチ
ボリュームの暗号化
• EBSボリュームの作成時に暗号化を指定すると、AES-256によ
る暗号化処理が行われる
• ボリュームの利用方法は従来通り。暗号化が有効であったとし
ても、特に意識する必要はない。Snapshotも暗号化される
• 暗号化/復号化の処理はハードウェア機能を使って実施するため、
パフォーマンスへの影響は極めて小さい
• 暗号化キーはAWS Key Management Serviceで管理
24
※AWS Key Management Service:http://aws.amazon.com/jp/kms/
暗号化の有効・無効化
• ボリューム作成後に暗号化の有無を変更することはできないた
め、既存のボリュームに暗号化を適用したい場合は、新規ボ
リュームを作成してOS側でデータコピーを行う
※暗号化の解除も同様
– Linux:rsyncコマンド
$ sudo rsync -avh -E --progress /mnt/source/ /mnt/dest/
EC2
– Windows:robocopyコマンド
ps> robocopy D:¥ E:¥ /e /coppyall /eta
EBS
25
EBS
暗号化を利用できるインスタンスタイプ
• 2015年6月24日時点では、以下のインスタンスタイプでのみボ
リュームの暗号化を利用できる
– 汎用:全てのm3、全てのm4、t2.large
– コンピューティング最適化:全てのc3、全てのc4
– メモリ最適化:全てのr3、cr1.8xlarge
– ストレージ最適化:全てのi2、全てのd2
– GPUインスタンス:g2.2xlarge、g2.8xlarge
最新情報はこちらを参照
http://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSEC2/latest/UserGuide/
EBSEncryption.html#EBSEncryption_supported_instances
26
暗号化ボリュームの制約事項
• システムの起動ボリュームの暗号化はサポートされていないの
で、起動ボリュームには機密性のないデータのみを保存する
• 暗号化されたSnapshotを共有したり公開したりすることはでき
ない。同様にリージョン間コピーも利用不可
• Snapshotの共有やリージョン間コピーが必要な場合は、暗号化
されていないボリュームへデータコピーを行っておき、改めて
Snapshotの作成を行う
27
アジェンダ
• Amazon Elastic Block Store(EBS)概要
• Snapshotと暗号化
• パフォーマンス
– EBSのボリュームタイプ
– EBS最適化インスタンス
– パフォーマンスに関するTips
• 料金
• まとめ
28
EBSのボリュームタイプ
ボリュームタイプ
汎用SSD
(General Purpose(SSD))
Provisioned IOPS(SSD)
マグネティック
(Magnetic)
ユースケース
• システムブートボリューム
• 汎用SSDでは処理しきれない
高いIO性能を要求するアプリ
ケーション
• アクセス頻度の低いデータ
• 仮想デスクトップ
• 小~中規模のデータベース
• 開発環境や検証環境用
• コストを最重要視する場合
• 大規模なデータベース
ボリュームサイズ
• 1GBから16TBまで
4GiBから16TBまで
1GBから1TBまで
IOPS
• 1GBあたり3IOPSのベースラ
インパフォーマンス
• 必要なIOPS値を指定可能
• 平均100IOPS
• 容量(GB)あたり30IOPSを指
定できる
• 数百IOPSまでバースト可能
• ベースラインパフォーマンス
が3,000IOPS以下の場合、
3,000IOPSまでバーストが
可能
• 最大20,000IOPS
• 最大10,000IOPS
最大スループット
29
• 160MB/秒
• 320MB/秒
• 40MB/秒から90MB/秒
汎用SSD – General Purpose(SSD)
• デフォルトのボリュームタイプで費用対効果が高い。一時的に
I/O性能を3,000IOPSまで引き上げるバースト機能を備える
• 仕様
– 容量:
1GBから16TBまで、1GB単位で指定可能
– IOPS:
1GBあたり3IOPSを常時確保(ベースパフォーマンス)し、最大値は
10,000IOPS。容量が1,000GB未満の場合は一定時間3,000IOPSまで
性能を引き上げるバーストを利用できる
– スループット:
128MB/秒(170GB以下)から160MB/秒(214GB以上)
30
汎用SSD – 容量とIOPS
ベースパフォーマンス
バーストパフォーマンス
IOPS
1,000GB以下の容量で
は3,000IOPSへのバー
ストを利用可能
3,334GBで10,000IOPS
に到達し、以後16TBまで
同じ性能を維持する
容量(GB)
31
汎用SSD – 容量とスループット
スループット
214GBに到達す
ると160MB/秒
となり以後固定
スループット(MB/秒)
170GB以下の
容量では常時
128MB/秒
170GB-214GBで
は容量増に合わせ
て帯域がのびる
容量(GB)
32
汎用SSD – バースト時のパフォーマンス
IOPS
General Purpose(SSD)ボリュームのパフォーマンス仕様
(I/O負荷継続時、ボリュームサイズ毎)
分
33
•
ベースパフォーマンスを超えるI/O
が要求されると、一定時間バース
トが発生し3,000IOPSを発揮する
•
バースト利用中はI/O Creditを消
費し、残高がなくなるとベースパ
フォーマンスに戻る
•
実際に発生したI/Oがベースパ
フォーマンスを下回ると、その差
額がI/O Creditとして貯金される
汎用SSD – バーストの継続時間
IOPS
初期状態で
I/O Credit残高は
5,400,000
再び高負荷が発生す
ると、I/O Creditの残高
に応じてバースト
I/O Creditが残っ
ている間はバース
ト。3000IOPS出る
残高が0になるとI/O
性能もベースパフォー
マンスに戻る
ベースパフォーマンス
(gp2 500GB時)
バースト中はI/O
Creditの残高を取
り崩す形となる
I/O Credit
残高
残高が0になると
バーストは終了
I/O負荷がベースパ
フォーマンスを下回る
とCreditが貯金される
分
34
Provisioned IOPS(SSD) - PIOPS
• 最もパフォーマンスの高いタイプ。1年間のうち99.9%の時間に
ついて、指定したIOPS値の±10%の範囲の性能を発揮する
• 仕様
– 容量:
4GBから16TBまで、1GB単位で指定可能
– IOPS:
1GBあたり30IOPSを上限として希望するIOPS値を指定する
最大20,000IOPSまで(20,000IOPS指定時は最低667GBが必要)
– スループット:
最大320MB/秒(1280IOPS以上時)
35
Provisioned IOPS(SSD)– 容量と最大IOPS
最大IOPS
最大IOPS
667GBを超えると最大
20,000IOPSを指定す
ることができる
667GB以下では容量の
30倍までのIOPS値を
指定することが可能
容量(GB)
36
Provisioned IOPS – IOPSとスループット
スループット
(MB/s)
1IOPSあたり
256KB/sの
スループット
1280IOPS以上で
は常時320MB/s
IOPS設定値
37
マグネティック - Magnetic
• 最もコストが安価な磁気ディスクタイプ。汎用SSDの登場以前
はStandardという名称でデフォルトのボリュームタイプだった
• 仕様
– 容量:
1GBから1TBまで、1GB単位で指定可能
– IOPS:
平均100IOPSとなる設計で最大数百IOPSへバーストできる場合がある
– スループット:
40MB/秒~90MB/秒
– 唯一I/Oリクエスト回数による課金がある(後述)
38
PIOPSと汎用SSDのIOPSカウント
• 256KBブロックアクセスまで1IOPSとカウントする
• 256KBを超える場合は複数回の256KBブロックアクセスを行っ
たものとしてカウントされる
– 例①:8KBアクセスの1回は、I/O命令を1回発行したものとみなす
– 例②:512KBアクセスを1回行うと、I/O命令を2回発行したとみなす
– 例③:4MBアクセスを1回行うと、I/O命令を16回発行したとみなす
• ラージブロックアクセスを行うと低IOPS値でもスループットを
稼げるが、EBSやEC2側のスループット上限に注意
39
アジェンダ
• Amazon Elastic Block Store(EBS)概要
• Snapshotと暗号化
• パフォーマンス
– EBSのボリュームタイプ
– EBS最適化インスタンス
– パフォーマンスに関するTips
• 料金
• まとめ
40
EBS最適化インスタンス(EBS-Optimized)
EBS最適化なし
EBS
EC2
w/o EBS
Optimized
Network
• 大きいインスタンスタイプほど
使える帯域が広い
Instance Type
Dedicated EBS Throughput
c3.xlarge
500 Mbps (62.5 MB/sec)
c3.4xlarge
2,000 Mbps(250 MB/sec)
EC2
c4.2xlarge
1,000 Mbps(125 MB/sec)
with EBS
Optimized
c4.8xlarge
4,000 Mbps(500 MB/sec)
EBS最適化あり
EBS
Network
41
• EBS-Optimizedを有効にするこ
とで独立したEBS帯域を確保
詳細:http://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSEC2/
latest/UserGuide/EBSOptimized.html
EBS最適化とボリュームタイプ
EBS帯域の確保
EBS-optimized
①通常
ストレージエリア
ネットワーク
EC2
②EBS最適化
EBS
EBS
EC2
normal
EC2
通常
ネットワーク
ストレージエリア
ネットワーク
EBSOptimized
IOの安定化
EC2
ストレージエリア
ネットワーク
IO性能 IO
保証 性能
42
PIOPS
EBS
EC2
推奨しない
Net
work
④PIOPS+EBS最適化
PIOPS
EBS
normal
通常
ネットワーク
EBS
EC2
通常
ネットワーク
Net
work
③PIOPS
EBS
Net
work
(※PIOPSがEBS-Optimizedを前提とするため)
EC2
ストレージエリア
ネットワーク
PIOPS
EBS
EBSOptimized
高速なIO
の安定化
PIOPS
EBS
EC2
通常
ネットワーク
Net
work
汎用SSDもEBS
最適化ありが
望ましい
アジェンダ
• Amazon Elastic Block Store(EBS)概要
• Snapshotと暗号化
• パフォーマンス
– EBSのボリュームタイプ
– EBS最適化インスタンス
– パフォーマンスに関するTips
• 料金
• まとめ
43
RAID構成
• 1本のEBSで処理しきれないI/O負荷が発生する場合や容量が不
足する場合、RAID0を組むことで解決可能
• OS標準のソフトウェアRAID機能を利用する
– Linux:
http://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSEC2/latest/UserGuide/raid-config.html
– Windows:
http://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSEC2/latest/WindowsGuide/raid-config.html#windows-raid
• RAID構成を組む場合、EC2インスタンス側のスループット上限
に注意が必要
44
RAID構成時のSnapshot
• RAID構成では複数ボリュームのSnapshotの整合性に注意
• 複数のSnapshotが生成されるためタグの活用を考える
1ボリュームの場合
RAIDの場合
Snapshotが複数にな
るため、各ボリュー
ムの整合性に注意
45
事前ウォーミング(Pre-Warming)
• EBSの各ブロックへの初回アクセス時、IOPSに5%から50%の
ペナルティが発生する
• 事前ウォーミング(Pre-Warming)を行うことでペナルティを回
避することが可能。ベンチマーク時は要注意
– 新規ボリュームでは全領域への書き込み
– Snapshotから復元したボリュームでは全領域からの読み込み
• 実運用時は事前ウォーミングが不可能なケースもあるため、運
用要件から判断して実行可能であれば取り込む程度でOK
– 例)Auto Scalingで起動したインスタンス
46
※詳細情報:http://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSEC2/latest/UserGuide/ebs-prewarm.html
EBSのパフォーマンスを律速する要素
• EBSのパフォーマンスは3つの要素で律速されるので、システム
全体としてのボトルネックを把握することが重要
1. EC2インスタンス側のスループット
2. EBSが処理できるI/O命令の回数(IOPS)
②EBS自体が処理で
きるI/O命令の量
3. 各EBSボリュームスループット
①EC2インスタン
ス側のスループッ
ト上限
EBS
Data
EC2
EBS
Data
47
③EBSボリューム単
体としてのスルー
プット上限
1. EC2インスタンス側のスループットを改善する
• まずEBS最適化(EBS-Optimized)を有効にする
• インスタンスタイプによって決まるEBSスループットの上限値
に到達していないかを確認する
– CloudWatchのVolume Read/Write Bytesの合計値
– OSでEBSボリュームへの総流量を確認(iostatやperfmonなど)
• 上限に到達している場合はインスタンスタイプを大きくするこ
とでスループットを改善する
増速!
EC2
EBS
EBS
EC2
Data
48
Data
2. EBS側のI/O処理性能を改善する
• EBS側の実績IOPSを確認する
– CloudWatchのVolume Read/Write Opsを参照
– OSでEBSへのI/O命令回数を確認(iostatやperfmonなど)
• 上限に到達していればボリュームの変更を検討
– タイプを変更(マグネティック→汎用SSD, 汎用SSD→PIOPS)
– スペックを変更(汎用SSD:容量を増加, PIOPS:IOPS値を増加)
増速!
EC2
EBS
Data
49
Magnetic
EC2
EBS
Data
PIOPS
3. EBS側のスループットを改善する
• 個々のEBSボリュームのスループットを確認する
– CloudWatchのVolume Read/Write Bytesを参照
– OSでEBSボリュームへの総流量を確認(iostatやperfmonなど)
• 上限に到達していればボリュームの変更を検討
– タイプを変更(マグネティック→汎用SSD, 汎用SSD→PIOPS)
– PIOPS化する際は平均ブロックサイズから必要値を算出する
増速!
EC2
EBS
Data
50
汎用SSD
EBS
EC2
Data
PIOPS
アジェンダ
• Amazon Elastic Block Store(EBS)概要
• Snapshotと暗号化
• パフォーマンス
– EBSのボリュームタイプ
– EBS最適化インスタンス
– パフォーマンスに関するTips
• 料金
• まとめ
51
EBSのコスト
• 汎用SSD(General Purpose(SSD))
– 1GBあたり月額0.12ドル
• Provisioned IOPS(SSD)
– 1GBあたり月額0.142ドル
– 確保したIOPS値あたり月額0.074ドル
• マグネティック(Magnetic)
– 1GBあたり月額0.08ドル
– I/Oリクエスト100万回あたり0.08ドル
• Snapshotストレージ
– 1GBあたり月額0.095ドル
※2015年6月24日現在の東京リージョンにおける価格です。
52
ボリュームのコスト例(1TB時)
(1ドル=120円換算)
• 汎用SSDを1ヶ月間利用した場合
–
容量分:0.12×1024=約122.9ドル(約14,700円)
• Provisioned IOPS(SSD)を5000IOPSで1ヶ月間利用した場合
–
容量分:0.142×1024=約145.4ドル(約17,400円)
–
IOPS分:0.074×5000=370ドル(約44,400円)
–
合計:約516ドル(約61,900円)
• マグネティックを1ヶ月利用し8KB単位で1TB読み書きした場合
–
容量分:0.08×1024=約81.9ドル(約9,800円)
–
IOリクエスト分:0.08×約134 (※)=約10.7ドル(約1,300円)
–
合計:約92.6ドル(約11,100円)
※読み書きブロック数=1TB/8KB=134217728(約1億3千4百万リクエスト)
53
汎用SSDとProvisioned IOPS(SSD)の比較
東京リージョン
月額コスト
(USD)
汎用SSDとProvisioned IOPS(SSD)のコスト比較
gp2=汎用SSD,io1=PIOPS
54

3,000IOPSが必要なケースを例
にコスト比較を行うと左図となる

Provisioned IOPS(SSD)では最低
でも350ドル程度の費用が必要

汎用SSDを1TB確保すると120ド
ルで3,000IOPSを利用でき、コ
ストメリットがある

Provisioned IOPS(SSD)の利点は
スループット。単一ボリュームで
も性能が出せるので、運用が容易
になるケースがある
アジェンダ
• Amazon Elastic Block Store(EBS)概要
• Snapshotと暗号化
• パフォーマンス
– EBSのボリュームタイプ
– EBS最適化インスタンス
– パフォーマンスに関するTips
• 料金
• まとめ
55
まとめ
• EBSはOS領域やデータの置き場所として幅広く使える永続化ス
トレージ
• Snapshotによるバックアップ機能や暗号化機能を備えており、
セキュアに利用することができる
• ボリュームタイプによってパフォーマンスやコストが異なる。
標準は汎用SSDだが、必要に応じて変更することも可能
• 高いパフォーマンスが必要な場合は、EBSボリュームだけでな
くEC2側のスループットにも注意
56
参考資料
57
•
Amazon Elastic Block Store(EBS)
http://aws.amazon.com/jp/ebs/
•
ドキュメント:EBSの概要
http://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSEC2/latest/UserGuide/AmazonEBS.html
•
ドキュメント:EBS最適化インスタンス
http://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSEC2/latest/UserGuide/ebs-ec2config.html
•
ドキュメント:EBS APIおよびコマンド概要
http://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSEC2/latest/UserGuide/ebs-api-clioverview.html
•
ドキュメント:EC2インスタンスストア
http://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSEC2/latest/UserGuide/InstanceStorage.
html