旧 き 中 ち 越 銀 ぎ 行 本 ほ 店

建築様式
けんちくようしき
Architecture
い り も や ど ぞ う づ く
吹き抜け 天井
階段 天井
ぎ ようふう
砺波市指定文化財
き ゅ う
けやき
ら せ ん
1 階会議室 天井
散村研所長室 天井
こ て え
ん
か
ら か わ か み ( し )
は ん ぎ ぼ う
うるし
にかわ
きんぱく
う
え
【 金 唐 革 紙 】 江戸時代にオランダから輸入された金唐革を、日本で紙を素材
として模造したものが金唐革紙です。金唐革紙は、厚手の和紙にロール状の版木棒
で型押しし、唐草模様を浮き彫りにして漆や膠、金箔、染料で彩色したものです。
明治初期に作られ始め、そのほとんどがヨーロッパに輸出されましたが、一部日本
でも洋風建築の最高級壁紙として明治の洋館の内部を飾りました。
きんからかわ
ゅ
き
ち
きんからかわかみ(し)
旧中越銀行本店
外観は木造二階建入母屋土蔵造
り、内部はギリシャ建築のコリ
ント様式で、和洋折衷の擬洋風
である。
一階には欅 の一枚板のカウン
ターや螺 旋階段があり、二階
の会議室にはアカンサスの葉を
彫刻した付柱や天井飾りがあ
る。吹き抜けや各室の天井には
金唐革紙、玄関の天井には鏝絵
が施されている。また、階段手
すりやドア上部の飾り物など、
他にも極めて細やかな細工が施
されて、明治のロマンが伝わっ
てくる建物である。
つ
砺波市役所
ぎ
チューリップ公園
砺波郷土資料館
( 旧中越銀行本店 )
郵便局
こ
156
ん
市立砺波総合病院
砺波高
う
砺波工高
ほ
ご利用案内
ん
砺波 IC
セーブオン
開館時間
て
午前 9:00 ~午後 5:00(午後 4:30 まで入館)
休館日
交通情報
ん
月曜日・毎月第 3 日曜日
国民の祝日(月曜日が祝日の場合は、その翌日)
年末年始(12 月 29 日から 1 月 3 日まで)
入館料 無料
JR砺波駅より徒歩で約15分
北陸自動車道砺波I . Cより車で約5分
Ⓒ名取川雅司
砺波郷土資料館
問い合わせ
(旧中越銀行本店)
〒 939-1382 富山県砺波市花園町 1-78
発
行
TEL 0763-32-2339 FAX0763-32-2436
E-Mail: [email protected]
砺波市教育委員会
このリーフレットは、 富山県いきいき文化財博士活用推進事業により高木美奈子氏 ・ 安ヵ川恵子氏 ・ 渡辺礼子氏の協力を得て作成しました
中越銀行の沿革
ちゅうえつぎんこうのえんかく
The history of Chuetsu Bank
明治 27 年 12 月 ㈱中越銀行創設 出町の
( 1 8 9 4 )
豪商小幡邸の一部を借用開店
東礪波郡出町大字杉木新 272 番地に
( 1 9 0 7 )
中越銀行本店として起工
明治 42 年 7 月 竣 工
( 1 9 0 9 )
総工費 4 万 5 千余円
概括設計 東京建築設計技師 長岡平三
ふ じ い すけのじょう
実施設計および工事監督 藤井助之焏
昭和 18 年 7 月 一県一行の国策により十二銀行・高岡
( 1 9 4 3 )
銀行・富山銀行と合併して北陸銀行と
なり、同行の砺波支店となる
昭和 53 年
都市改造事業のため取り壊すところを
( 1 9 7 8 )
銀行の篤志により、砺波市へ寄贈、現
在地へ移築される
昭和 57 年 12 月 明治洋風建築の代表的建物として砺波
( 1 9 8 2 )
市指定文化財に指定される
昭和 58 年 4 月 砺波地方の歴史民俗、産業文化等の研
( 1 9 8 3 )
究・広報活動の拠点として「砺波郷土
資料館」が開館、同時に砺波散村地域
研究所を併設
明治 40 年 3 月
B 天井のアカンサスの彫刻(2F)
A 細工が施されたカーテンレール(2F)
C 階段天井のランプ
D 扉上の彫刻(1F)
L 簡素化したアカンサスの柱頭(1F)
らせん
M 螺旋階段(2F)
H
G 天井のアカンサス
E 扉上の彫刻(1F)
J 土蔵の扉(2F)
D
F
L
E
K 手すりの飾り(2F)
N 会議室の天井(1F)
A
C
付 柱の
アカンサス柱頭(2F)
の彫刻(2F)
1F 2F
N
つけばしら
H
B・G
M
K
J
I
O
F 彫刻が施された階段の手すり柱(1F)
長岡平三が作った設計図
I カウンター(1F)
こてえ
O 正面玄関天井の鏝絵