復習 AWGN 通信路での最適判定 AWGN 通信路での誤り率の計算 情報通信と符号化 韓 承鎬 電気通信大学 第九回目 1 / 14 復習 AWGN 通信路での最適判定 AWGN 通信路での誤り率の計算 通信路の確率モデル MAP 受信機 MAP 受信機の判定領域 雑音のない場合の送受信モデル 復調 変調 送信データ 0 1 余弦波の振幅 1 -1 判定データ 0 1 2 / 14 復習 AWGN 通信路での最適判定 AWGN 通信路での誤り率の計算 通信路の確率モデル MAP 受信機 MAP 受信機の判定領域 雑音がある場合の送受信モデル 雑音 送信データ 送信データ 0 1 変調 + 送信波の振幅 受信波の振幅 1 R -1 復調 判定データ 判定データ 0 1 3 / 14 復習 AWGN 通信路での最適判定 AWGN 通信路での誤り率の計算 通信路の確率モデル MAP 受信機 MAP 受信機の判定領域 加法性通信路の確率モデル 雑音 確定的な入力 sm に対して、不確定的な信号 r を出力するもの ▶ m ∈ M が送信される確率を Pm とすると,送信機は同じ確 率 Pm で sm を送信 ▶ 送信機が sm を送信した場合,受信機が r ∈ RN を受信する同 時確率密度 p(r, sm ) = p(r|sm )Pm sm p(r|sm ) r 4 / 14 復習 AWGN 通信路での最適判定 AWGN 通信路での誤り率の計算 通信路の確率モデル MAP 受信機 MAP 受信機の判定領域 加法性通信路の例 ▶ 送信データが0の時に振幅1、1の時には振幅−1の余弦波 を送信 ▶ 加法性雑音の分布 5 25 P (n) 1 25 -2 1 25 -1.5 -1 -0.5 0 0.5 1 1.5 2 5 / 14 復習 AWGN 通信路での最適判定 AWGN 通信路での誤り率の計算 通信路の確率モデル MAP 受信機 MAP 受信機の判定領域 受信信号の確率分布 P0 p(r|s0 ) P1 p(r|s1 ) -3 -2.5 -2 -1.5 -1 -0.5 0 0.5 1 1.5 2 2.5 3 1 1.5 2 2.5 3 P (r) -3 -2.5 -2 -1.5 -1 -0.5 0 0.5 6 / 14 復習 AWGN 通信路での最適判定 AWGN 通信路での誤り率の計算 通信路の確率モデル MAP 受信機 MAP 受信機の判定領域 MAP 受信機 最適判定基準 その際に送信されたデータ m と判定したデータ m ˆ の誤り Pe = Pr {m ̸= m} ˆ が最小となる判定ルールを最適判定とする. ▶ ▶ 判定ルール:m ˆ = g (r) g (·) は受信信号 r ∈ RN から M への関数 受信信号 r が正しく判定される確率 1 − Pe = Pr{m = m|r} ˆ = Pr{m = g (r)|r} ∫ = Pr{m = m|r}p(r)dr ˆ ∫RN = Pr{m = g (r)|r}p(r)dr RN 7 / 14 復習 AWGN 通信路での最適判定 AWGN 通信路での誤り率の計算 通信路の確率モデル MAP 受信機 MAP 受信機の判定領域 判定の最適化 ∫ 1 − Pe = Pr{m = g (r)|r}p(r)dr RN 1. p(r) は常に非負の値を取るので,Pr{m = g (r)|r} がすべて最 大となるのが最適判定 2. 各受信信号 r に対して確率 Pr{m = m|r} ˆ が最大となる m ˆを 出力する関数 g (·) が最適判定ルール 3. Maximum a posteriori Probability(MAP) 受信機 gopt (r) = argmaxm∈M Pm p(r|sm ) 4. Pm = 1/M の場合, Maximum Likelihood(ML) 受信機 gopt (r) = argmaxm∈M p(r|sm ) 8 / 14 復習 AWGN 通信路での最適判定 AWGN 通信路での誤り率の計算 通信路の確率モデル MAP 受信機 MAP 受信機の判定領域 判定領域 ▶ 信号空間 R N を M 個の領域 Dm , m ∈ M, に分割 ▶ 受信された信号が Dm に属す場合 m が送信されたと判定 ▶ 誤り率の表現 Pe = ∑ m∈M Pm ∑ m′ ∈M,m′ ̸=m ∫ p(r|sm )dr Dm′ 9 / 14 復習 AWGN 通信路での最適判定 AWGN 通信路での誤り率の計算 雑音ベクトルの確率密度 AWGN での最適判定 ML 受信機の判定領域 複素数の確率密度関数 複素数の確率密度関数 確率変数 Z = X + jY で,X , Y ∼N (0, N20 ) の場合, ▶ X , Y ∼N (0, N20 ) なので, fX (x) = fY (x) = √ ▶ 1 2π N20 { } { } x2 1 x2 √ exp − = exp − N0 N0 πN0 X と Y は独立なので } { 2 1 x + y2 fZ (z) = fX (x)fY (y ) = √ exp − N0 πN}0 { 2 1 |z| = √ exp − N0 πN0 10 / 14 復習 AWGN 通信路での最適判定 AWGN 通信路での誤り率の計算 雑音ベクトルの確率密度 AWGN での最適判定 ML 受信機の判定領域 雑音ベクトルの確率密度関数 n = (n0 , n1 , · · · , nN−1 ) 特徴 ガウス確率過程において,基底 {αi (t)}N−1 i=0 を適切に選択するこ とで,各基底での係数 ni が独立かつ同一分布 (i.i.d.) に従うよう にすることができる. n = (n0 , n1 , · · · , nN−1 ) 分布 ( p(n) = 1 √ πN0 )N e − ∥n∥2 N0 11 / 14 復習 AWGN 通信路での最適判定 AWGN 通信路での誤り率の計算 雑音ベクトルの確率密度 AWGN での最適判定 ML 受信機の判定領域 AWGN での MAP 判定 ▶ 一般的な最適判定 m ˆ = arg max Pm p(r|sm ) m∈M { } N0 1 2 T = arg max ln Pm − ∥sm ∥ + rsm 2 2 m∈M ▶ Pm = 1 M の場合 { } m ˆ = arg max −∥r − sm ∥2 m∈M = arg min {∥r − sm ∥} m∈M 12 / 14 復習 AWGN 通信路での最適判定 AWGN 通信路での誤り率の計算 雑音ベクトルの確率密度 AWGN での最適判定 ML 受信機の判定領域 ML での最適判定領域 判定境界 二つの信号点を結んだ直線を垂直に二分する直線 s0 s3 D0 D1 D3 D2 s1 s2 13 / 14 復習 AWGN 通信路での最適判定 AWGN 通信路での誤り率の計算 AWGN 通信路での誤り率の計算 AWGN 通信路での誤り率の計算は、 1. BPSK 変調 2. QAM 変調 の二つの方式に対して、板書を中心に行います。 14 / 14
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