平成２７年５月１１日狭山ヶ丘通信第 134号狭山ヶ丘学園 http://www.sayamagaoka-h.ed.jp/ 大東亜戦争を回る疑問校長小川義男アメリカ議会における安倍総理の演説の前日、オバマ合衆国大統領は、日米関係に関する歴史的演説を行った。その中で彼は、「オタガイノタメニ」という日本語を交えて、日米友好の大切さを強調した。敗戦の年に中学一年生であり、その後、占領軍の言論統制に反発しながら育った「軍国少年」としては、感慨、まことに深いものがあった。「ここまで来るのに七十年かかったのだなあ」とも思う。韓国は、日本の炭砿や溶鉱炉を、ユネスコ遺産として指定することに関しても、そこに強制労働で連れて来られた朝鮮人が働いていたと言う理由で反対している。恨みは七十年経っても消えぬほど深いものなのであろう。但し、若い世代の諸君に、知っておいて頂かなければならぬ問題がある。強制的に連れ去られたのは、朝鮮人だけではないからである。日本人男子全体が、徴兵令で、その意思とは別に戦場に赴かなければならなかった。徴用というシステムもあった。指定されれば、意思とは別に軍事関連作業に行かねばならなかったのである。既に四十を過ぎていた私の父も、飛行場を造るために「徴用」された。「アメリカに勝たねばならぬ」という気持ちからであろう、父は喜んで道東の飛行場建設に赴いた。当時、朝鮮人も日本人であったから、同じように徴兵、徴用で家族と離れ、戦場や職域に赴かなければならなかった。朝鮮人に対する差別も、なかったとは言えまいが、私は朝鮮人が同じ日本人であることを少しも疑わなかった。確か長さんと言ったと思うが、朝鮮出身の陸軍少将もいた。周囲の日本軍人は、すべて彼を深く尊敬していた。日韓併合が正しかったとは思わぬが、歴史は、もっと深く、具体的に研究しなければならないのではないだろうか。アメリカ占領軍は、占領直後に、この戦争を「大東亜戦争」と呼ぶ事を禁じた。反対すればつかまったし、教員は間違いなく首になった。大東亜戦争を回って、私には幾つかの疑問がある。当時ヨーロッパでは、ナチスドイツが、国際法を無視して暴れ回っていた。その猛威の前に、フランスは降伏したので、英国は、イギリス海峡を隔てて、ナチスドイツの直接の攻撃に曝される事になった。イギリスがドイツに占領される可能性が色濃く存在したので -1- ある。英国首相チャーチルは、アメリカがヨーロッパの戦争に加わってくれるよう、毎日、矢のように催促した。しかし合衆国大統領ルーズベルトは動かない。「ヨーロッパの戦争のために、アメリカの青年の血を流すな」という厭戦気分が圧倒的に強く存在したからである。そこへ、我が連合艦隊によるハワイ急襲が行われた。しかもその攻撃は、アメリカに対する開戦通告の前だったのである。「卑怯者」と言うことで、米国世論は反日ムードに沸き立った。ルーズベルトは直ちに日本に宣戦を布告し、同時に三国同盟のドイツ、イタリア等、「枢軸国」に対して開戦した。日本軍のハワイ真珠湾攻撃の報に接して、英国首相チャーチルは、「これで我々は救われた」と跳び上がって喜んだという。その後アメリカの映画館は、スクリーンに、 Remember Pearlharbour! というタイトルを数分間画面に流し続けた後に、映画を映した。そのようにしてハワイ急襲は、アメリカ人の戦意高揚のため、フルに活用されたのである。そこで私の疑問である。真珠湾急襲は、本当にサプライズだったのであろうか。真珠湾内に、アメリカの空母がえとろふ一隻も存在しなかったのは何故なのか。空母六隻を含む日本の大艦隊が、択捉島からの六千キロ、米潜水艦にも航空機にも発見されることなく、ハワイ周辺まで近づくことが、本当に可能だったのであろうか。政府は、対米宣戦布告を、既に出先外務官僚経由で打電していた。しかし、我が外務官僚は、「翻訳に手間取って」、これを米国宛通告することができなかった。宣戦布告文書の手交は、既にハワイが攻撃された後だったのである。遅れの原因は、翻訳に手間取ったからだという。宣戦布告通告の翻訳くらいなら、私でも、一時間もあればできる。それが、攻撃の後まで手間取ったというのは、本当なのであろうか。戦争を「大東亜戦争」と呼ぶ事すら禁止した米国占領軍である。この戦争を肯定する見解を少しでも述べれば、公職を追放されるばかりか、刑務所にぶち込まれたであろう。宣戦布告は、ハワイ急襲以前に手交されていたのだが、そのことを関係官僚が表明することは許されなかったのではないだろうか。もし表明すれば、その官僚は殺害される可能性があった。数百年後に、それが明らかにされるかも知れぬ。米国が、対日石油輸出禁止屑鉄輸出禁止在米法人資産の凍結に踏み切ったのは、日本が仏領インドシナ (今のベトナム )に進駐したからである。我が国は、当時のフランス政府の同意を得て、仏印に進駐した。同意を得ていたから、占領ではなく進駐だったのである。だが米国はこれを許さず、前記した措置を取った。これは明らかな戦争行為だったと私は思う。反論されても仕方のない措置をルーズベルトは取っていたのである。これに乗せられるかのようにハワイを襲い、米国国民の戦意を高揚させ、挙げ句は国家の崩壊を招致したのが、帝国海軍のハワイ急襲であった。どうもそれは、米国の謀略に乗せられてしまった気配を拭い去る事ができない。古傷に触れて、大切な日米友好に傷をつけてはならぬ。しかし、大東亜戦争開戦には、どう考えても、このような胡散臭さを拭い去る事ができない。その研究を私はライフワークとしているが、今の高校生諸君、中学生諸君にも、このあたりを深く研究して頂きたいのである。 -2- 平成２７年度入学式挙行４月7日(火)、入学式が厳粛に執り行われ、付属中学校66名、高等学校３65名の新入生が入学しました。中学生、高校生ともに誇りと決意に満ち溢れた姿が印象的でした。狭山ヶ丘高等学校吹奏楽部第38回定期演奏会入場無料・整理券あり ※整理券をお持ちの方は優先してご入場いただけます。（お問い合わせ）吹奏楽部顧問学校武野谷諒 04-2962-3844 日時：5月31日（日）会場：入間市民会館大ホール西武池袋線入間市駅下車開場：PM 1:30 開演：PM 2:00 指揮者内山直哉／生方英了／武野谷諒プログラム ●カントゥス・ソナーレ ●サウス・ランパート・ストリート・パレード ●ジャパニーズ・グラフィティー XIV A・RA・SHI ～ Beautiful days ～ ● 2015 年度全日本吹奏楽コンクール課題曲より詳細についてはホームページをご覧ください。体育祭他 http://saokabrass.info/topics/ 日時 6月20日（土） 9:00～16:00 会場西武プリンスドーム -3- ※入場観覧は自由です『学校見学説明会・入試個別相談会』のご案内事前予約不要上履き不要来年度の生徒募集に向けた「学校見学説明会」と「入試個別相談会」の日程をご案内いたします。学校見学説明会では、全体説明会終了後に教科別学習法ガイダンスを行います。入試模擬問題をもとに、出題される問題の傾向と対策を教科担当者がご説明いたします。皆様のご来校をお待ちしております。学校見学説明会スクールバス（入曽駅発・箱根ヶ崎駅発）を運行いたします高等学校実施日実施時間説明会終了後第１回 7月26日（日） 10:00～11:30 入試個別相談第２回 8月29日（土） 10:00～11:30 及び第３回 9月20日（日） 10:00～11:30 教科別学習法第４回 10月11日（日） 10:00～11:30 ガイダンス第５回 11月29日（日） 10:00～11:30 がございます付属中学校（※は文化祭と同時開催のため、スクールバスは運行いたしません。） new 実施日実施時間説明会終了後第１回 7月20日（月） 10:00～11:30 入試個別相談第２回 9月 6日（日）※ 10:00～11:30 及び第３回 10月17日（土） 14:00～15:30 第１、３回は体験授業、第４回 11月14日（土） 10:00～11:30 第４、５回は入試解説第５回 12月 5日（土） 10:00～11:30 がございます東京会場学校説明会（小・中学生対象） 9月 4日（金）18:00～19:30 （西武池袋線 new 会場：成美教育文化会館東久留米駅北口より所沢方面へ徒歩４分）オープンスクール（小学生対象） 8月23日（日）10:00～会場：本校詳細は６月以降のホームページをご覧ください。入試個別相談会スクールバスは運行いたしません中学校・高等学校とも同じ日程です実施日受付時間第１回 10月24日（土） × 13:30～16:00 第２回 11月14日（土） × 13:30～16:00 第３回 12月 5日（土） × 13:30～16:00 第４回 12月12日（土） 9:00～11:00 × 第５回 12月20日（日） 9:00～11:00 × 12月27日（日） 9:00～11:00 × 第６回本校教職員が受験生、保護者の方から寄せられるあらゆるご相談に応対いたします。 -4-