人間国宝 佐々木苑子 - 群馬県立近代美術館ホームページ

プレスリリース
人間国宝 佐々木苑子
-絵絣紬に生きる2015 年4月 18 日(土)ー 6月 21 日(日)
佐々木苑子(1939 年東京生まれ)は、鳥や花、星や月などの身近な自然のモチーフから絵絣ならでは
の曲線を生かした図柄を創案し、多彩な植物染料で染めた紬糸を用いて繊細華麗な絵絣に表していま
す。日本伝統工芸展を中心に発表し続け、従来、木綿糸を藍染めして伝統的な柄を織り出す素朴な味
わいを持っていた絵絣を、品格ある芸術性の高い紬織の絵絣へと発展させ、2005 年に重要無形文化財
「紬織」保持者(いわゆる人間国宝)に認定されています。本展は、50 年近く重ねられてきた創作の全貌
を紹介する初めての機会となります。鳥や植物の姿を絣の文様に浮かび上がらせ、また、時のうつろい、
風や光のゆらぎを微妙な色調にこめた着物や帯などの代表作約 70 点をご紹介いたします。
1 絵絣紬着物「叢生」 1995 年
日本伝承染織振興会蔵 前期展示
4 絵絣紬着物「細月明かり」 2012 年
文化庁蔵
2 絵絣紬着物「風の香」 2005 年
東京国立近代美術館蔵 前期展示
5 絵絣紬着物「雲居の空」 2014 年
個人蔵 (写真 日本工芸会)
3 絵絣紬着物「水畔」 2000 年
群馬県立近代美術館蔵
6 紬織帯「星彩」 2014 年
個人蔵 (写真 日本工芸会東日本支部)
絵絣の部分
群馬産の糸が作品に使われています!
佐々木苑子氏の近年の作品は前橋の生糸の製造業者に発注した特別な紬糸を用いて制作されていま
す。作家との打ち合わせのもと、絵絣で鳥や植物を描く独特の技法を活かすために撚りの具合を調整し
た、オーダーメイドの糸です。
展覧会名
人間国宝 佐々木苑子 -絵絣紬に生きる-
会 期
2015 年 4 月 18 日(土)~6 月 21 日(日)
前期展示 4 月 18 日(土)~5 月 24 日(日)、後期展示 5 月 26 日(火)~6 月 21 日(日)
前期、後期で一部展示替えがあります。
休館日
休館日: 月曜日(5 月 4 日は開館)
主 催
群馬県立近代美術館
後 援
公益社団法人 日本工芸会、上毛新聞社、朝日新聞前橋総局、毎日新聞前橋支局、読売
新聞前橋支局、産経新聞前橋支局、東京新聞前橋支局、NHK 前橋放送局、群馬テレ
ビ、エフエム群馬
観覧料
一般 820(650)円、大高生 410(320)円 ※( )内は 20 名以上の団体割引料金
中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方とその介護者 1 名は無料。
関連事業
◆記念対談 「紬織に魅せられて」
佐々木苑子氏×佐々木正直氏(本展監修者・群馬県立館林美術館館長)
※講堂にて、先着 200 名、申込不要・無料
5 月 2 日(土) 午後 2 時-3 時 30 分
◆学芸員による作品解説会
※申込不要・要観覧料、展示会場にて
5 月 13 日(水)、6 月 6 日(土) 午後 2 時-3 時
担当者/連絡先
群馬県立近代美術館
学芸員 松下由里・定松晶子
〒370-1293 群馬県高崎市綿貫町 992-1 TEL.027-346-5560 FAX.027-346-4064
http://mmag.pref.gunma.jp/